恋と病熱
君が好きじゃないと嘘をついた。 嘘を吐くたびにチリチリと心が焼かれた。
恋と病熱
年を取れば小さい時のように楽しいことばっかりじゃなくて嫌な事や嫌いなことも増えた。劣等感が体にまとわりついてるようだった。そんな自分は弱くて惨めで、言いたいこと一つ言えない弱い人間だ。君に対して
「愛してる」
の一言すら言えなくて…目の前で病気と戦う君には毎日「がんばれ」としか言えなかった。そして君は泣きながら「何処にもいけないあたしをどうするの?」といって返答するだけだった。
だから僕は何も言えなくて、「愛してる」なんて、独りよがりの言葉なんて飲み込んで、心の瓶に詰め込むんだ。
的な事を考えてて続けなくて没。 愛してるって言葉は死期が決まってる君に言ってもただの重荷だね。だから嘘を吐いて、その度にポタリ、と瓶が満タンになっていくんだ。
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