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2011/04/29 14:57


 去年の9月、アニキリ地上波放送が始まった当初は実はそこまで面白い作品だとは思っていませんでした。1巻のあの試合が丸々カットされていなければそうでもなかったかもしれませんが…とにかく最初は「関智さんとか置鮎さんとかイトケンさんとか小野Dとか、声優さんが豪華だなあ」位にしか思ってなかったんですよ。
 あと達海と村越の会話を見ていて「殺すとかえらい物騒だな」とか思ってました。

 でも、東京ビクトリーや名古屋との試合からじわじわと「あれ、これ面白いな」と見ていて思うようになり、段々続きが楽しみになってきたんです。
 そしてやってきたのがあの! 世良の葛藤ストーリーですよ!
 それまでは世良に対して「漫画には必ず一人はいる明るいお調子者キャラ」位のイメージしかなかったんですが、あの世良ストーリーでそれがガラリと変わった訳です。

 FWとしてなかなかゴールを決めきれていない現状に焦り、夏木の復活に焦り、その焦りのあまり怪我をして意気消沈する世良。そんなリアルな人間らしい葛藤を見ているうちに段々と感情移入して、いつの間にか目が離せない大好きな存在になりました。
 世の中、才能がある人間よりない人間の方が圧倒的に多くて、私も例に漏れず後者の人間なんですが、そんな人間にとって世良の頑張りは凄く励みになって…そんな感じで世良にすっかり骨抜きになった次第です、はい。

 だから世良のコンプレックスは彼を形作る土台となっている重要な要素であり、それを垣間見せる世良が愛しくて仕方ないんです。裏で葛藤や悩みがあるからこそ、笑顔が尚更きらきらと輝くんだと思うんです。
 そのせいか私の作品にはちょいちょいネガティブセリーが出てくるという。

 言いたいことの10分の1も言えていないような気がするんですが、概ねこんな感じです。要するに、世良は格好良くて可愛い!



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