アスマ「はぁ、ったくあの馬鹿はどうにかなんねぇのかな…」


ボコボコにされて入院とか、おれのメンツに関わるんだけど


シカマル「アスマ!」

アスマ「!!!?」


ひぃ!加害者が笑顔で来やがった!!

笑顔とか、嫌な予感しかしねぇぇぇええ!!!


シカマル「アスマ!





退院おめでとう!!」

アスマ「…え?」


……もしかして今回は珍しくまじめに…?


シカマル「退院おめでとう!」


そんで、






シカマル「…再入院いってらっしゃい!!!」


ゴッ!!!


アスマ「うぼぉ…!!?」


…ドサッ


アスマ「……て、てめ…やっぱし、やりたが…たな…!!」

シカマル「こんなタイミング悪く帰ってくるあんたが悪いッス」

アスマ「は、?」



ゲスト「ちょ、シカマルくん!何してるの!?」

アスマ「…あ、」


……なるほど、そういうことか


シカマル「……う、わりぃ」

ゲスト「私にじゃなくて先生に謝りなさいっ」

シカマル「……センセースミマセンデシタ」

アスマ「……………」


謝る気ゼロか。手本になるような片言じゃねぇか

つーか、顔!ふてぶてし過ぎるぞ!!


ゲスト「先生、大丈夫ですか?それに入院してたんですか…?」

アスマ「あー…それは、」

シカマル「……………」


ぐいっ


ゲスト「うわぁ…!」

シカマル「…さっさと質問にいかねぇと。予定より遅れてるぜ、つぼみ」

つぼみ「あ、そうなの?なら早く始めなきゃなだね」

シカマル「ん、こっちでやんぞ」

つぼみ「ちょちょ…!そんな引っ張らなくても、」



アスマ「………あー、」


今回は、ダメだ

今までとは違う形で、ヤバい


だってあの鹿の笑顔、すんげぇ輝いてる



……本当に再入院してぇな、





『つぼみさんに質問です!年上、年下どちらがタイプですか? むしろどのような男性を素敵だと思いますか?』


つぼみ「えっ?私?」

シカマル「らしいな。…で?どうなんだ?」

アスマ「そこ、メモ用紙を出すな」

つぼみ「タイプかぁ…うーん、」


こう見えても中身はもうオバサンだからなぁ

周りから見て普通だったとしても…


つぼみ「うーん、年下は…」

シカマル「あ゛ー!!」

つぼみ「!!?」

アスマ「………」


本能で察知したな、こいつ


シカマル「……も、もう一つの方の質問は?」

つぼみ「え?あ、うん…どんな男性を素敵と思うか、だっけ?」

シカマル「ん、」

つぼみ「んんー…、」

シカマル「……………」

アスマ「……………」

つぼみ「そうだねぇ、」


やっぱ、お父さんみたいに幸せにしてくれる人かなー


シカマル「サンさん、みたいな…?」

つぼみ「うん。うちのお父さん、お母さんのことが大好き過ぎて…見てるこっちが恥ずかしいくらいなの

でも大切にされてるところ見てると、羨ましいな、って思っちゃうよね」

アスマ「………あー、その点は平気だと思う」

つぼみ「へ?」

アスマ「つぼみのことを(永遠にそして病的に)大切に想ってくれるやつはいるから」

つぼみ「だといいですけどねー」

アスマ「平気平気…うん」


つぼみの後ろ大きくガッツポーズしてるお方が、あなたのことを狙ってますから





『つぼみちゃんといのちゃんやチョウジくんって、どうやって出会ったんですか?シカマルのときみたいな感じですか?』


つぼみ「シカマルくんとの出会いは、私の家だよねぇ。他の皆は公園とか、外でシカマルくんといるときに知り合ったよね?」

シカマル「知らん」

つぼみ「え?」

シカマル「つぼみのことしか記憶にねぇ」

つぼみ「またまたぁ、そんな冗談をー」

シカマル「バレた?」

つぼみ「そりゃあ、バレるも何もないよー。あははははー」

シカマル「へへっ、」



アスマ「……いや、シャレには聞こえんかったぞ」


つーか、君たち赤ん坊のころからの付き合いって聞いてんスけど、記憶あんのかよ





つぼみ「シカマルくんったら、おしゃぶりと勘違いしてずぅっと私の指舐めててさぁ…」

シカマル「やめてくれよ、んな昔の話…恥ずかしいじゃねぇか」

アスマ「君たちの記憶力、半端ないにも程があんぞ」





『ぶっちゃけつぼみちゃんはシカマルとことどう思ってますか(^O^)/やっぱり弟的な感じですか(^◇^)?シカマルくんはつぼみちゃんともっと頑張って!応援してます』


アスマ「……き、」


聞いちゃいけねぇ質問来ちまったぁぁぁああ!!!

誰もが気になりつつも恐ろしくて触れられなかったこの疑問…!


さぁ、つぼみはなんて答える!?


つぼみ「的っていうか




…弟だよね!」


バターン!!!


つぼみ「……え?」

アスマ「…あーあ、」


こりゃ、ダメだな。再起不能だ


つぼみ「シ、シカマルくん!?急に倒れ…!?へっ!?大丈夫!!?」

シカマル「…………がふっ」

アスマ「あ、死んだっぽい」


今回はもう起きねぇな、これは

ま、仕方ねぇか


あんだけアピールしてて、まだ弟じゃあ、な


つぼみ「シカマルくーん!起きてー!」

シカマル「う゛、ぅーん……」





『おぉー・・・!企画ですね!よし、やらなきゃ!(えw)えーと、片思いの夢主ちゃんに質問です!彼女はシカマルの気持ちに気づいてるんでしょうか!?それとも鈍感&天然なんでしょうか!?』


アスマ「急病人(?)が出たから、この質問でいったん区切るか」

つぼみ「え?すぐに病院に連れてかなくちゃ…」

アスマ「それはほっといても平気」


てか、流れでつぼみに膝枕してもらってて幸せそうな残念顔してるから、絶対平気


アスマ「とりあえず、ほれ質問に答えちまえ」

つぼみ「あ、はい。えーっと、シカマルくんの気持ち、ですか?えー、っと


それは気付いてますよ」

アスマ「だよなぁ……つぼみ鈍か、



……って、ええええぇええぇぇ!!!??」

つぼみ「!!!」

アスマ「気付いてる!?ウソだろ!?」

つぼみ「う、ウソついてどうするんですか…」


だいたい、こんなに全力で『好き』って行動示されたら、嫌でも気付きますよ


アスマ「そ、れはそうだが…」


……これ、シカマル起きてねぇよな?聞いてねぇよな?

気持ち伝わってんのに、弟として見られてるってのは結構キツイぞ…?


アスマ「な、なぁ…つぼみ」


これから先、シカマルを男として見ることはねぇのか?


つぼみ「これから…?」

アスマ「あぁ…」

つぼみ「これからも何も…もうしばらくすれば、シカマルくんも気付くと思うんですよねぇ」

アスマ「気付く?」

つぼみ「はい」


昔っから一緒にいたせいで勘違いしてるんですよ

小さい女の子が「おっきくなったらパパと結婚する!」みたいな感じに


だからまだ、likeの好きと勘違いしてるんです。彼は


アスマ「…………」

つぼみ「シカマルくんも早くお姉さん離れ出来たらいいねー」





アスマ「…………」


そうか、つぼみはやっぱし鈍かったんだな。しかも中途半端に

きっとあれだ、あいつのアピールが重すぎて感覚がマヒしちまったんだな





シカマル「くかー…」

つぼみ「しかし起きませんねぇー」

アスマ「……あぁ」


自分の膝でこんな幸せそうに寝てる野郎を見て

どーしてわかんねぇのか…





シカマル「…………へへ、」


つぼみー、好きー



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