「よっし、よくやったわシカマル!」

「なぁ、」

「うんうん、かっこよかったね」

「なぁ、おい」

「…でもやっぱ私もいきたかったわ!私だってつぼみさんを守りたい!!」

「ボクもそうだな…」





「おい!」

「…んもう何よ先生!」

「トイレ?」

「違う!」


めでたしめでたし、で終わってしまいそうな空気を全力で止める

幻覚であったことを祈りながら、聞きたかったことを静かに言葉にした





「今の殴ったやつの影の形、変じゃなかったか?」


まるで我が班員であるあいつの術にかかったときのような…


「……………」

「……………」

「……………」










「そう言えばさっきシカマル何て言ったのかな?」

「えー?やっぱり『つぼみに手ぇ出したら殺すぞ』…とかじゃない?」

「いやぁ、あの状態のシカマルならもっと酷いこと言うよ」

「話を反らすなァァア!!!」


幻覚じゃあ、なかった

そりゃそうか、あいつだもんな。つぼみ関係で手を抜くはずがねぇ





あの男が「おれじゃない」と言ったのは、シカマルが術をかけて殴ったからで、

そして殴られることはなかったであろう店員の頬をシカマルが殴らせたわけで、あって…









「もうやだ、あいつ怖い…」

「ねぇ、ボクお腹空いちゃったから店入らない?つぼみさんにも会いたいし」

「さんせーい!ってことでアスマ先生、ごちになりまーすっ」

「………お前らも怖い」



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