「ちょっとシカマル見ててー」

「おー」


ぐでー、と布団の上に横になっている息子の頭を撫でる。若干不機嫌そうに見えるのは気のせいではないだろう


まさか…いや、んなわけないよな。ないないない

きっと眠いだけだ


そう言い聞かせながらお腹を叩く


「シカマルー、眠いなら寝ちまいな」

「……………」

「寝る子は育つんだぜー」

「……………」

「…………………」

「……………」

「……明日またあの娘んとこ行くか?」

「!」


………やだ、こいつ反応した。一にも満たない年齢なのに、反応した


おれに似て超天才児になるかもな!あっはっは!なんて素直に喜べないのが悲しい

不機嫌顔から一変し、期待の眼差しをこちらに向けている息子に喜べないのがとても悲しい





「…母ちゃん、こいつぁ大物になるぜ」

「んー?なんだって?」

「いや、なんでも」


とりあえず、息子の成長を見守っていくか










「………シカマル、おれの指吸うか?」

「………はっ」

「!!!」



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