久しぶりに会えた感動もあったけれど何故かそれよりも口から出てきた言葉はまぬけなものだった。



「……縮ん、だ?」
「お前が高くなったんだろ」



くつくつと喉を鳴らしながら笑われた。ああそうだとも、俺はなんて馬鹿なことを言ったんだ。最後に会ったのは数年前。俺だって成長期だったわけだからそりゃ身長もでかくなる。そんな俺とは対照的に何一つアカギさんは変わっていなかった。白い髪も肌も煙草の銘柄も。まるでタイムスリップでもしたかのように最後に会ったときと同じだ。



「変わってませんね」
「褒め言葉として受け取るよ」



そういえばもう煙草を吸える歳だなと思った。けれど吸おうという考えは頭になかった。そんなことをしている場合じゃないからだろうけど彼が吸っているのも一つの要因だろう。彼のように煙草は吸えない。



「ま、お前は色々と成長したみたいだな」



色素の薄い目がじっとこちらを見てきた。まるで見透かされているような居心地の悪い感じもしたがまあ久しぶりだからいいかもしれないと思える。



「なら、色々試してみる?」
「……そういうところはまだ餓鬼だな」



そう言って笑う彼はやはり変わっていなかった。





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ギャン鬼と19。
この組み合わせが割と好き。








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