アンちゃん設定!
オレはアンのことが好きだ。でもそれは世間様からしたら許されないことで。
そんな好きという気持ちに気がついたのは最近のことだ。アンと一緒にドラマを見てて恋がどんなものかを何となく理解して。それからそういえばオレはアンにそんなことを思っているなという考えにたどり着いたのだ。
はじめは何かと勘違いしているのかと思った。よく言う家族愛みたいなのとかと。
けど違った。きちんと自分の気持ちが分かった。オレはちゃんとアンのことが好きだ。
けど一つ問題がある。それはアンにこの気持ちを伝えられないことだ。
アンはオレのことを弟としか思ってない。だからオレが告白したところでアンは特に気にしないだろう。
今だってそうだ。
「あ、追い抜かされる」
「何が?」
「背だよ、背。ちょっと前までルフィの方が小さかったのになぁ」
「ホントだ。あとちょっとで姉ちゃん追い抜かすな!」
「生意気言ってんなよ!」
こんなに近くにいてもアンはいつもと同じで顔色一つ変えない。オレはずっとどきどきしっぱなしなのに。
それがなんだか悔しくてやりきれなくて。
とりあえず当分の目標はアンの身長を追い抜かす。それからアンにこの気持ちを伝えよう。
恋せよ男子!