まるで猫がじゃれあっているようだと唇を合わせながら思う。猫のように柔らかくない髪がちくりと肌を刺した。



「なにしてんだか」
「あんたもだろ」



背中に回された腕の体温は感じなかった。それだけ冷たいのか、体温が低いだけかは知らない。昔の自分はこんな風体だったのかと再認識する。そんなことに意味はないと知っていたけれど他にすることがない。試しに首に腕を回し自分から唇を合わせてみた。



「すきもの」
「てめぇもだろ」



あほなことだと分かりつつも唇を合わせることをやめない。何故だろうと考えて自分だからなのかという思考にたどり着いた。それが本当かはもちろん分からない。



「俺とあんたは違うよ」
「ああ、俺はてめぇとは違う」
「同じなのに変なことだよな」



全くだと思いながら薄い唇同士を合わせた。





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巷で噂のアカアカとやらを19と44で書いてみた。
結果撃沈。
でも19のが攻めてればいいな。








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