エロなはずですがエロくない。
どちらかというと下品なので苦手な方は回れ右。









「沢田さんは優しいからほだされちゃうんですよ」



人間には対外二通りしかいないっていいますけどそれは全く違うんですと言いながら俺は沢田さんの腕を掴みながら床に押し倒した。お腹から倒れたせいかまるで蛙が潰れたときのような声を出して沢田さんは呻く。でも俺は実際に蛙が潰れたときの音を聞いたことがないからそれが事実か知らない。なら虫が潰されたときの声でもなんでもいいじゃないかとも思った。べつにそんなやつの潰れたときの声なんて微塵も聞きたくないけれどもしそれを沢田さんの口から聞けるなら構わないとも思った。抵抗しない沢田さんのスーツの上を素早く剥ぎ取り腕の部分で両手首を締めた。動けないように解けないように丹念に丹念にきつく。そもそも二通りなんて誰が考えたんでしょうね。ナンセンスっていうのはまさにこのことなんじゃないかと思うんです。だって二通りしかいないってどれだけ世間が狭いんですかって話ですよ。地球には何億という人がいて何千という民族がいるんですから二通りっていうのはまず無理です。そんな当たり前のことにどうして二通りって言い出した人は気づかなかったんでしょうね。俺は不思議でならないし言い出した人に対して哀れみを感じます。単純すぎるミスすぎて今まさにこの二通りっていう考え方を全否定された上にその人自身の考えも否定されて更にその人自身も否定されているんですから。考えが否定されればその人自身が否定される考えなんてみんな可笑しいといいますけどよく考えてみれば分かることなんです。だって考えが間違っているのにその考えを考えた人が間違っていないわけないじゃないですか。間違ってるんですよ。だから否定されるしそのことに対して文句なんか言えないんです。言ってしまえばすべて終わりなんですから。



「ねえ沢田さんはそんな馬鹿な考え方なんてしませんよね」
「……っ、く、ぅ、あっ」



だらしなく開いた口から苦痛のような声が漏れているけれどそこからは確かに快楽の色も混じっていた。いつも相手を威嚇して平伏しさせて恐怖に貶める声のはずなのになんてことだろう。ああこれがいわゆるギャップっていうやつなんですかね。まあ俺はこういうことするの沢田さんが初めて何で知りませんけど。もちろんセックスのことじゃないですからね。こうやって組み敷いて無理やり相手の弱いところに漬け込んでっていうことが初めてなんです。沢田さんの口からぼたぼたと涎が零れていて小さな池が床に出来ていた。フローリングだから掃除は楽だしいいだろう。これがもし畳だったら掃除が大変だ。でも畳みのほうが良かったのかもしれない。フローリングだと滑ってしまうから色々と力を使う。そういえば沢田さんは誰かとこんなことするの初めてなんですかね。もちろんセックスじゃないです。まず奥さんがいましたしお子さんもいるんですから初めてだったら問題がいくつも出てきちゃいますから。まあお子さんが養子とかなら問題は無いんでしょうけどそれでもやっぱり問題は消えませんよ。沢田さんがEDだったらだったで問題ですけどその問題はなさそうですもんね。



「ちょっと早く動きますからね」
「や、ひろっ!ま、ぁあ!?」
「だから、ちょっと早く動くって、言いましたよ?」
「は、ぁ、ぐっ、あ」



沢田さんは呻きながらも喘いでるからこれが初めてなわけがない。俺は一体何人目なんだろうか。そういえば何の話をしてたんでしたっけ。ああそうだ二通りの人間についてでしたね。でもまあべつに考え方なんて人それぞれですしつまるところ何でもいいんです。だっていくら人が何か自分の考えを唱えようが気にしなければ俺に関係無いんですから当然ですよね。すいませんなんだか俗的なこと言っちゃって。でも沢田さんこういう結論意外と好きなんですよね。俺知ってますから。だからほだされちゃうんですよ。沢田さんは優しいからなんでもかんでも自分のこと相手に曝け出しちゃうんです。無意識でしょうけどそれがまた厄介なんですよね。ああ沢田さんにこんなこと言っちゃ商売上がったりでした。だって沢田さんはほだされてなんぼっていう人なんですから。しかも無意識っていうのが大切なんです。それから沢田さん中に出しますね掃除大変になっちゃいますから。中から出すときは風呂場に行って下さい。俺は面倒見切れないんで。





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ひろブーム。
電波エロを書きたくて書いたらただのキチガイの最低野郎になりましたごめんひろ。








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