僕はフリッピーという軍人のことが好きだ。そう思いはじめたのはいつだったか分からない。死んでは生きての繰り返しの僕らはたくさんの時間がある。なにせ死なないからだ。普通人は約100くらいまで生きて死ぬ。その与えられた約100年という時間の中でたくさんのことをする。しかし僕らは死ぬことはない。永遠とも言える時間を生きているからだ。そんな時間の中を生きているためいつから彼のことが好きかと聞かれると困る。一年も前から好きなのかそれとも5分前から好きになったのか僕には分からないからだ。しかしこれだけは言える。僕は彼に出会ってから彼のことを好きだと感じているということだ。
彼は軍人だ。そして僕はヒーローだ。お互いに人を守るという意味では同じような職種だろう。そういうところで僕は彼のことが好きなのだ。互いに同じことを志すというのはとても大切なことだと僕は思う。だから好きというわけではない。他にも好きになる理由なんてたくさんあって全部言うことが出来ないくらいだ。子供達の面倒見がいいのだって素敵だと思うしたまに見せる悲しそうな顔も魅力的だと思う。
しかし彼は僕の好意に気づこうとしてくれない。きっと彼は気づいているはずだ。なにせ僕は彼に会う度に好きだと熱弁しているから。だから気づかないわけがない。しかし彼は僕の言葉に頷くこともなく拒否することもない。関心がないのではないかと聞かれたらそうかもしれないが彼は僕の愛の言葉以外でならきちんと会話をしてくれる。なら彼は僕のことが嫌いではないかと誰しもが思うだろう。しかし彼は拒否しない。つまり嫌いなわけではないということだ。
なら一体どういうことなのか。ああもう分からない。分からないことだらけだ。けれど一つだけ分かる。それは僕が彼のことをこれほどまで愛しているということだ。





それだけが真実






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