坊ちゃんじゃなくてお嬢さんだよ!
一応エロだけどそんなエロ描写無い。
「は、ぁ……ぃっ」
痛い、痛い痛い痛い。それ以外の言葉なんか知らないって勢いで、痛い!死んでしまうまではいかないけれど死んでしまうって言うくらいは許されるはずだ。とにかく、痛い。
「っ、力抜けよ!」
「そんな、こと無理……!ひ、いた、ぃ」
「たく、お前が持ち掛けたんだろうがっ」
腰を掴まれてさらに奥にカイジのが当たる。ゴリゴリと容赦無く中を、まるで削るように進んだり出たり。これに私は憧れを抱いていたのだろうか?駄目だ、意識が朦朧としてきて考えることを放棄し始める。固く閉じていた目を開けるとそこには当たり前だがカイジが居た。今までに見たことの無い顔をしている。けどその顔がどんな顔をしているのか、もう考える力は無かった。
「つか、なんで金まで払って、俺に抱いてくれなんて頼んだん、だよ」
「ぅ……あ?いまっ、聞くこと?」
「るせぇ!」
前、カイジにセックスしてよと頼んだことがある。もちろん断られた。その時ついでだと言わんばかりに処女に興味は無いと言われた。なら処女じゃ無かったらセックスしてくれるんだと考えて、私は夜の繁華街に出かけたのだ。そこで、私があの兵藤会長様の娘ということを知らないオジサンに抱いてもらった。それだって痛くて気持ち悪くて最低だったけど、カイジがセックスしてくれるなら頑張れた。もちろん、そんなことカイジには言わないけど。そのあと私はカイジにお金あげるからセックスしてよと頼み、今に至る。最初は渋ってたけどお父さんとまた戦えるようにセッティングしてあげることも出来るよ、なんて言ったら考えて考え抜いて首を縦に振った。
「はは、なんで、だろ」
「はあ?」
「ん、はぁ、あ……クラスの、女の子が言ってたんだよね、くっ……好きな人とするのが、一番気持ちいって、は、ぁ、だから、気になったの、どれぐらい、気持ちいか」
「そんだけ……?」
酷いな、カイジ。私はすごく真剣なのに、それだけって。笑いたいのに意識が遠退いていって、だんだん目の前が暗くなる。これじゃ、カイジの顔が見えない。
「ぅ……カイジ、ね、カイジ」
「っ、なんだよ」
「か、カイジは、気持ちい?」
「お前は、どうなんだよ」
「わ、たし?く、はぁ……気持ちいよ、たぶん」
カイジの背中に腕を回しながら、そう答えた。そうじゃなきゃ、私がカイジのこと好きじゃないってことになってしまうでしょ?だから、気持ちいよ。
「カイジ、カイジ」
「ぁ?」
「す、き……」
意識が途切れる最後まで、カイジの顔が何を言いたかったのか分からなかった。
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一応二人は両想いです、よ。ただ坊ちゃん、お嬢さんの方が強いんです、想いが。
お嬢さんはセックス=愛の形、みたいなのを信じてたりしてます何それ私得。
反省?すごくしてる、楽しかったけど←