アカギが女の子注意!









「ねえ、市川さん」



甘えるように市川さんの名前を呼んだ。でも市川さんは面倒臭いというようにゆっくりとこっちを見た。どうせ見えてないのに。



「なんだ」
「ねえ、勝負しようよ」



本当は遊びたいけれど市川さんがきっと怒るだろうと思ったからやめた。けど本当は私に構ってほしいだけ。名前を呼んでほしいだけ。それなのに市川さんはしてくれない。目が見えないというのは人の気持ちまで見えなくするのだろうか。もともと人の気持ちなんて見えないけれど。



「誰がやるか」
「……けち」



老人だからってなんでも許されるなんて間違いだ。少しくらい私に構ってくれてもいいのに。ただ私はあんたに名前を呼んでもらって少しだけ触れれば満足するのだ。市川さんはなにも分かってない。私が今どんな顔しているかとか今どんな気持ちか。全部分かってない。



「おい、餓鬼」
「……なに」



呼ばれて顔を向けるとすぐそばに市川さんが居た。驚いて後ろに下がろうとすると腕を掴まれ引っ張られる。倒れた先は市川さんの胸の中だった。



「なにすんの」
「なに拗ねてんだ」
「拗ねて、ないし」



さらりと髪を撫でられた。それで機嫌がよくなったなんてことは無いから。絶対。





かまってよ





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Q:女の子にした理由を述べよ。

A:私の趣味ですすみませんでした。








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