アカギ女体化注意。
生理ネタ。









「南郷、さん。どうしよう」



ふと弱々しいアカギの声が聞こえてきた。そんな声を、アカギと出会ってから聞いたことが無い。余程のことだと思い声のする方へ足を向けた。するとアカギは、どうやらトイレの中のようだ。扉が閉まっているため中の様子は分からない。



「アカギ、どうしたんだ?」



なるべく優しく声をかけてみた。何が起こっているのか分からないため、こちらも緊張の声色になる。



「、が」
「なんだ?」
「血が、出てる」
「血?まさか、怪我でもしてるのか!」



いつの間に怪我をしたのかと考えるがアカギは違う、と言った。つまり怪我ではないらしい。しかし、なら他に何が考えられるだろう。そう考えて、ふと思いついたものがある。思いついてしまった、というのが正しいのかもしれない。



「……南郷さん」
「大丈夫だ、アカギ。ただ少し準備するものがあるから待ってろ、すぐ帰る」
「うん、分かった」



そう言い残して家に帰ったのは15分後だった。買ってきたものを袋に入ったまま、少しだけ開かれたトイレの扉の中に入れる。それから数分後、アカギは俺の前に渡した袋を片手に現れた。



「ありがとう、南郷さん」
「いや、ああ」
「……あと、ごめんなさい」
「謝る必要は無いぞ!」
「でも、買うとき相当辛かったんじゃない?」



そう言いながらガザガザと袋を掴み音を立てる。確かに恥ずかしかったが、一刻を争うときだったのだ。そんなことに気を取られている場合じゃない。



「まあ、なんだ。とりあえず怪我じゃなくて良かったよ」
「はじめはビックリしたけどね……もう大丈夫」



アカギが困っていたのは、いわゆる生理というものだった。簡単に言えば女性が赤ん坊を身篭る準備、というもの。どうやらアカギは今回が初めてのようで、だからあれ程弱々しい声で俺に助けをもとめたのだ。学校でそういった類いの授業はやるはずだが正直アカギがまじめに学校に行っていたとは考え難い。今アカギが持っている袋には生理用品とその近く置いてあった小さなパンフレットのようなものが入っている。そのパンフレットには生理用品の使い方や大まかだが生理についての説明が書かれてあり、アカギはそれを読んで理解したようだ。あまり俺の口からは説明したくない。アカギもそれなりにデリケートな話だし、されたくはないだろう。ともかく一段落着いた。



「……あ、ねえ、南郷さん」
「どうした?」
「つまり、私はもう赤ちゃん産める体になったんだよね」
「ま、まあな」



突然何を言い出すのかと思えば、まさかそんなこととは。もうあまりこの手の話はしたくないのだが。



「ならさ、もう南郷さんの赤ちゃんも産めるね」
「え、えぇ!?」
「……冗談だよ、南郷さん。驚きすぎ」



ククク、と笑うアカギを見て先程の弱々しい声や印象をあっさりと覆される。まあこっちの方がアカギらしい、と思いながらあまり大人をからかうなと叱っておいた。





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友達との会話から生まれました生理ネタ。
アカギは平然と生理来たとか言いそう。もしくは全く無知だったら萌えるとかいう話です。
13歳はマジ天使。








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