秀吉の肌が月光に照らされる。その光景を半兵衛はただ息を呑んで見た。普段は硬い鎧に包まれているその体は、白く清潔な着物で覆われている。そしてその帯を解けば、秀吉の体を隠すものはない。
半兵衛は秀吉の唇に触れながら、その体を床に倒す。



「ふ、……ん」



深く口付けを交わしながら、半兵衛の手は頬から首、そして秀吉の体をなぞるように手を動かしていく。そうしていると、秀吉が嫌でも女であることを認識するのだ。
さらしできつく巻かれている胸は半兵衛の手で形を変え、人をたやすく投げるその手は床を引っかいている。半兵衛の目の前に今、軍を率いている女武将である豊臣秀吉の姿は無かった。あるのは、ただの女である秀吉だけだ。
まるで生娘のような反応に、半兵衛は薄く笑みを浮かべた。



「あっ」
「秀吉、大丈夫。人払いは済ませてある」
「は、んべ。ん、ぁ」



胸を吸い、そのまま腹にも唇を落とす。いくつかの割れ目があるそこに、半兵衛は舌を這わせた。
いくら秀吉の体格がいいからとは言え、女性特有の丸みはどうにもならない。その丸みを確かめるのが、半兵衛の楽しみといっても過言ではなかった。
自分以外の人間が知らない秀吉が、今ここにいる。その実感に半兵衛は興奮するのだ。
微かに息を上げた半兵衛は茂みにも唇を落とし、秀吉の腿に手を這わす。そこはしっとりと汗に濡れており、それが更に半兵衛を興奮させた。



「ふふ、可愛いよ、秀吉」
「や、半兵衛、やめ」
「もう、遅いよ」





----------


すみませんでした。








人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -