8..Hero was Shinobu

『次のニュースです』

何も変わりない日曜日の朝だと思っていた。
毎日代わり映えしないニュース。
毎日同じことの繰り返し。


―――「涼には関係ない………」

(偲巫、あいつ…)

『○○市○○町で殺人事件がありました。』

「！」

『被害者の少年の名前は桜伽咲柳葉君、追憶偲巫君―――』

「は、…まて　よ」


それは紛れもなく、友達と後輩の名前。


「しの―――――、」






瞬間、涼の視界はブラックアウトした。

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