6..異変?
 

夕方。
偲巫はある場所へ行くために家を出た。


――理由がききたい。
――何故、

何故、…?

ねぇ、

柳葉。





「偲巫じゃないか」
「………涼」
「…どうした?…目…真っ赤だけどよ………」
「なんでもない……涼には関係ない…から…」
「……そうか」

道中、帰宅途中の涼に出くわし、偲巫は足を止めた。
邪魔だと言わんばかりに偲巫は涼の問いに答える。

「偲巫」
「………」
「無理、すんなよ」
「………」
「じゃあな」








「うる、さい、柳葉…会いたいよ、柳葉…」



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