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▼ エロトラップダンジョンえさぼの冒頭書きかけ(生存IF)


 折角のデートなのに、宝探しなんて。
 他にヤりたいこといっぱいあるんだが、等と自分では思ったけれど、想像以上にサボは今から始まる冒険に前向きだった。
「だって、エースの探してるお宝があの洞窟の奥にあるかもしれねェんだろ? 行かない理由があるか?」
 麓の村の老人から借りた冒険日誌とやらを読みながら歩を進めるサボは、当人であるおれなんかより余程真剣な瞳をしている。
 そりゃあ、おれだって、洞窟の奥にある宝物が読めない文字が彫られた石の塊と聞いたからには放っちゃおけねェ。もしかしたら『おやじを海賊王にする』というおれの野望にとって必要な代物かもしれないし──でも今はむしろ、分厚い日誌に阻まれてサボの手も握れない方がおれにとっては大問題なんだが。
「なんつーか、一緒に居られる時間が限られてるのに、わざわざ『今』でなくてもよ……後でおれ一人で行ったって構やしねェのに、ってこと」
「んな他人行儀なこと言うなよ。おれは久々にお前と宝探し出来るの楽しみなのに」
 心外だと謂わんばかりにサボはこちらに顔を向けてくる。真剣さに満ちたその瞳は、しかし、じろじろと横顔を眺めていたおれの不躾な視線とかち合うと、僅かにたじろいだように揺らいだ。
「──それに、」
 不意に小さく動いたサボの唇は、そこで言い淀んでしまう。足まで止めて、じっとおれを見つめて、何か言葉を探しているような素振りだった。サボにしちゃ随分と珍しい様子だ。
「それに、なんだ?」
 どうかしたかと首を傾げてみせると、サボはあからさまに空咳をしてから重い口を開いた。
「……どうせ夜まではかかんねェし」
 だから、その、良いだろ。
 そう続けて再び手元の日誌へと視線を戻すサボの横顔がじんわりと赤く染まる。
 夜まではかからない……そりゃそうだろうな。サボと二人で行くんだからきっと余裕に違いねェ。そう、だから、夜には──別のことが出来るってことか。
 可愛い恋人の遠回しすぎる誘い文句をやっと理解したおれは、あまりの愛しさに心臓が飛び出ないよう咄嗟に己の胸を押さえてしまった。
 『恋人』という関係になってからサボと会うのはまだ数えるほどで、慣れないおれたちは、どこかまだお互いぎこちなさが残っている。もしかしたら、宝探しに乗り気なこと自体がサボの照れ隠し──つまり、あまりに早くから宿屋に入るのも『それ』ばかりが目的のようで違和感があるから、昼間は何か別のことで時間を潰そうという考えによるものなのかもしれない。
 ──分かるぜサボ、その気持ち。おれも滅茶苦茶ヤりてェけど、でも再会して『即』ってのはなんか違う気がしてた。
 宝探しの後のご褒美ってのもイイもんだよな。そうやって胸に手を当てたまま一人頷くおれだったが、その頃には妙に早足で歩き始めたサボの背中は随分と遠くなってしまっていた。

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※ここまで書いて飽きた
※そのうち気が向いたらコピー本かなにかで書くかも



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