「俺に茶菓子はー?」 『うちは養豚場じゃないんで。』 「誰が豚だコルァ。」 「明日からブタちゃんじゃな。」 「仁王てめー…。」 冷たい麦茶に茶菓子と言ってはなんだけど家にあった賞味期限がアレなお饅頭を出した。みんな、お腹壊したらゴメンネ!ブンちゃんに小さい復讐のためにお饅頭を出さなかったら仁王のにガッツいてるんだから怖い。だから太るんだよまったく。 「さぁ、本題に入りましょう。」 「うむ、たまらん話を聞かせてくれ。」 『どんな話だ。』 「…幸村くんの話だろぃ?」 『ままままさか!』 「図星だな!やっぱり俺って天才的ィ!」 認めるのが癪だったので仮に彼を少年Y(15)とたとえよう。 「やめないか霧矢、それじゃ幸村が犯罪者みたいではないか!」 『仮だからいいでしょ!』 「幸村(15)に訂正しろ。」 『もう幸村限定じゃないか!』 「さっさと進めてくれんか。」 『雅治に言われるとは思わなかった。』 一段落したしゆっくりと話しだす。…あの日の話の時は仁王はニヤニヤしていたし他のみんなは結構驚いていた。真田は何か悟って一々相槌がたまらん、でウザかったり柳生は終止お茶を啜っていた。ブンちゃんは途中で私の家の冷蔵庫を漁りに行こうとしたので肘鉄を食らわせて黙らせた。 『…で、どう思う?』 「幸村も余裕がないのぉ。」 「まさか彼が焦りを感じているとは思いませんでしたね。」 「それにしても霧矢は…。」 「はぁ…。」 『ブンちゃん溜め息とかやめて。』 各々が反応をみせる中私は?マークを飛ばしまくっていた。みんなは多分私が知らない幸村を知っている。そう思うと胸の奥が痛む。疎外感とかそういうのじゃなくて今まで一緒にいる時間は少なくても私には話してくれないというのが辛かった。同時に信用されていないと言うのも私の頭の中を駆け巡る。静寂の中グラスの中の氷だけがカランとグラスを鳴らした。 「…まぁそう深く考えなさんな。時期に分かることぜよ。」 「いい事言った!はい俺に饅頭5個!」 『ブンちゃんは言ってないでしょ。』 「たまらん胸に手を置いて考えるのだな!」 「青菜はたまらん胸ねぇよ真田。」 「そ、そのような意味ではないぞ!」 『真田否定しろ私はたまらん胸だ。』 「嘘ですね。」 「嘘じゃな。」 「嘘だろぃ。」 『てんめぇぇぇええ!』 解決という解決はなかったけど楽しかったから今日はまぁいいや。また幸村とこうやって馬鹿やれる日がくる事を私は望むよ。 ((魔法少年☆リリカル幸村)) 「…くしゅんっ!誰かが噂してるのかな…。赤也か…青菜か…。」 △ back ▽ |