◎ 仁王雅治/甘
『仁王ー…』
「今日は何の用じゃ、またサボりにきたんか。ちゃんと授業受けんしゃい。」
『そのセリフ、そっくりそのままお返しします。』
「…俺はいいナリ」
『よくない』
とりあえず屋上にいる仁王の隣に座り肩にもたれるかたちとなる。自分より高い肩はちょうど良い高さで眠気が襲ってきた。太陽の日差しが心地いいしでもう寝てしまおうか。
「南、何か用があったんじゃないんか?」
『んー…眠い』
「まぁこの天気じゃし眠くなるのも分かるが気になるんじゃが」
『気にしといてー』
「…プリッ」
いきなり意味の分からない言葉を話したと思ったら私の髪を軽くくしゃっと撫でた。大きな手が頭から顔に降りていって、
それからそのまま頬に。二、三回ふにふにと触られたとおもったらそのまま引き寄せられておでこに軽くキスを落とされる。
「おやすみのちゅーナリ」
『じゃあ私もー』
そうして私も仁王の前髪を片手でかきあげおでこにキスをした。
((take kiss me))
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