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ハロウィン*野ばら・連勝


「トリック・オア・トリート!お菓子くれなきゃイタズラしますっ!」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁっ!やっぱり魔女っ子コスも似合うわねるりちゃん!!イタズラって何かしら!?お姉さんにイタズラしてちょうだい!!」
「なんでここの住人はイタズラされたがるの!?」
「みんな変態だからなー」
 
さらなるお菓子を求め野ばらちゃんと連勝くんのところへ来ました。うん、相変わらず野ばらちゃん怖い。
 
「連勝くんお菓子ー」
「え?お菓子?あったかなー」
 
一反木綿の姿から人間の姿に変わる。ごそごそとズボンのポケットをあさる手に視線がつい行ってしまった。
 
「あ、あったあった。チロルチョコー」
 
ぱっと開いた右手には四角い小さなチョコ。
 
「やったぁ!あたしチョコ好きなのー」
「うん、知ってる。だからあげる」
「さすが連勝くん…!」
「そんなに見られるとドキドキするなぁ」
「るりちゃんお姉さんも見てーVv」
 
もらったチョコをポケットにしまう。えへへ、お菓子いっぱーい。
 
「お菓子な魔女っ子少女…メニアック!」
「姐さん危ない、いろいろと」
 
ふと振り向くと目が合ったのは野ばらちゃんとではなく野ばらちゃんが持っているビデオカメラのレンズとでした。……え?何?撮られてたの、あたし?
 
「お姉さんがお菓子あげるわよーVv」
「く、ください!」
 
さっきまであった不信感はお菓子という単語でかきけされました。た、単純じゃないもん。
 
「はい、どうぞ」
「ありがとーっ、野ばらちゃん!」
「あぁっ、なんてメニアックなのかしら…!」
「捕まるなよー」


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