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幼なじみとか


「カルタちゃーん!何してんのーっ」
「お菓子食べてる…」
「いいなぁ、おいしそー」
「るりちゃんも食べる…?」
 
ポリポリとポッキーを食べるカルタちゃんにぎゅうっと後ろから抱き着く。ふわふわしたピンクの髪が顔に触れてくすぐったい。
 
「食べる食べる、ちょーだーい」
「あーん…?」
「あーんっ」
 
ぱくっと一口加える。甘いチョコレートがとけて口のなかに広がった。
 
「…おいしい?」
「ん、おいひい」
 
あたしとカルタちゃんは幼なじみだ。卍里くんと三人で遊ぶことも毎日だったし、小学校までは一緒だった。
 
「カルタちゃんてお菓子いっぱい食べてるのになんでそんな細いのさー」
「……蜻さまのSS、だから…」
「よくあの人のSSなんてできるよね…」
「蜻さま、好き…」
 
確かに、SSって結構体力使うらしい。だからいっぱい食べても消費が早いらしいです…羨ましい。
 
「るりちゃんはSS雇わないの…?」
 
かくんと首傾げながらポッキーをくわえるカルタちゃん。あたしも箱から一本もらう。
 
「んー…平気かなぁ、SSいらない」
「どうして…?」
「自分の身は自分で守るっ!これ基本!」
「るりちゃん強い…」
 
ポキンとくわえてるポッキーを折る。
 
「なんかあったらカルタちゃんだって守るよっ」
「わたしの方がSSなのに…?」
 
 
 
(守るよ、大事だから)
(わたしもるりちゃん守る…)

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