Title | ナノ





「あっつ…」

『夏だからね』

「お前ズルくない?」

『どこが』


名前はコンビニに行ってアイスを買ってきていた。


『その暑苦しいマスクをとれば良いでしょ』


そう言ってアイスにかぶりついた。


「あー、お前なぁ!俺が熱中症で死んだらどうすんだよ!」

『食べたいなら自分で買ってくれば』

「めんどくさい」

『我慢しろ!まったく…』

「…けち」

『うるさい』


そう言うと星はふくれたのでそのまま放っておくことにした。口の中のアイスが無くなって、また一口かじろうとこちらに傾ける。

その時



「うりゃっ!」

『ぎゃあぁぁあ!!』


星がいきなり手首を掴んでアイスにかぶりついてきた。


『な、なな、何すんのよ!!』

「一口くらいいいだろ?」

『いくない!私のアイス…!!…〜ッ、もうあげる!!』

「マジで!?」

『うるさい!バカ!アホ!!』

「去り際に暴言吐いてくな!!」



『(もう食べれないじゃない…。無関心男…!)』



一口くらいいいだろ




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