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私の彼は少し性格が堅い








堅物で純真な彼のセリフ







『シスター、今日も良い天気だね』

「あぁ、そうだな。」


お昼時の河川敷は穏やかな空気が包まれている。


『こういう日ってさ、その…、デートびより…』

「ハッ、懺悔室に手榴弾を置きっぱなしにしてしまった。急いで戻らなくては…!」


そう言って私の恋人、もといシスターは教会へと行ってしまった。


『何で懺悔室に手榴弾を持ち込む必要があるのよ…』


ハァと深くため息をついた。


しばらくして、ひたすら雑草を抜いてる私の元にシスターが戻って来た。


『……おかえり』

「どうした?えらく不機嫌になって…」

『なんでだと思う?』

「また星に何か言われたのか?」

『ちーがーうーよー。もう…、はぁ。』

「何なんだ」


こっちが聞きたいわ。
この男は鈍すぎる。


『シスターのばか』

「いきなり失礼な事を言うな」

『ほんとの事でしょ?ばかばかばーか。だから私は星にちょっかい出されるのよ。』


星は私とシスターの恋人らしく見えない所をやたらと指摘してくる。
くそ、自分なんて彼女できないくせに。




『もぅ…』

「星に何かされたのか。」

『まぁ、されてきたっちゃされたけど…』

「少し星の所に行ってくる」


そう言ってシスターは10kgは軽くありそうな重火器を持って星の所に行こうとした。


『っちょ、ちょ、待って!何しに行くつもり!?』

「心配するな。少し星と話し合いをしてくるだけだ。」

『いや、話し合いにその武装は必要無いと思うけど!』

「……星に何かされたんだろう?」

『何かって言ってもそんな大事になるような事はされてないけど…』

「大きくても小さくても、星にあまり関わるな」




これってもしかして




『嫉妬?』

「っ、…そういう意味で言ったのではない。何かあってからでは遅いだろう。気を付けろと言っているんだ。」


少し早口になったシスター。


「何を笑っているんだ」

『ふふ、なんでもない』



そういう意味で言ったのではない


自惚れても良いのかな。




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