私とあなたの関係
1年前の事。
特になにも考えずに散歩をしていたら橋の下で奇妙なものを見つけた。スタイリッシュにギターを引く星のマスクをかぶった人。
『ハッ!この胸の高鳴りは…。
一目惚れだわ!!』
「いや、ただ単に変なものを見たっていう動悸でしょうよ。」
今日は星がトレーラーから出てこないらしく、名前さんは俺の所に来て語りだした。
ていうか星ついに閉じ籠ったのか。
『それでね、その後なんだけど…』
「あ、無視なんですね。」
私は星に一目惚れして、彼にアタックしに行った。
『一目惚れしました!お付き合いを前提に私と同じ墓に入ってください!!』
「はあぁぁああ!?」
『でも断られちゃって。』
「でしょうね。」
でもそのワイルドさにますます惹かれた私はこの河川敷に住むことにした。
「あんな天体のために家を捨てたんですか。ある意味敬服しますよ。」
『でも星は全然振り向いてくれないし…。ニノニノって、そればっか…。』
「ちょっ、1人で語って1人で落ち込まないでください!」
普段元気な人が急に静かになるとこんなにも不安になるなんて。
『…でもニノはリクの恋人だから、私にもまだまだ可能性はあるし…!そうだね!私頑張る!!ありがとね!リク!!バイバイ!!!』
「うん、俺は一言も喋ってないですけど、元気になってなによりですよ。」
やっと嵐が去った…、と息をついたリクルートだった。
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(あれっ、星いない!どこ!!いつの間に…?)
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