周りの星屑



(星視点)



名前と教会から出ると、ニヤニヤとした笑みを浮かべた住民達がいた。


「あら、うまくいったみたいね。」

「やっと愚痴から解放される…。」

「リク殿と励まし合った甲斐があったでござるな!!」

「はぁ〜、うまくいって良かったわ。ね、ニノ!」

「そうだな。めでたい!」

「じゃあこういう時はお祝いだ!酒飲むぞ!!」


自由に喋りまくる野次馬たち。


「なんだってんだ…。」

『マリアー!私、星にファーストキス奪われた!!』

「なっ、おい!止めろ、恥ずかしい!!」


「えぇ、知ってるわ。見てたもの。良かったわね、名前。」






「…おい、まさかお前ら全員覗いてたんじゃねぇだろうな!?」

「まさかあの星が自分からキスするなんてな〜。」

「あそこは私の家だからな。貸してやっただけありがたく思え。」

「な、な…!プライバシーの侵害にも程があるだろ!!」

「星、脱!ヘタレでござるな!!」

「うるせぇぇええ!!!」


『星ー!』

「グフッ!」


いきなり名前がタックル紛いとも思えるくらいの力で抱きついてきた。

『!星が逃げない…!嘘みたい…!P子!マリア!ニノ!ステラ!私、ついに星の恋人になったんだね!!』

「おめでとう!名前!」

「今更かよ!」


「シスターにも協力してもらったしのう!」
「なにがだ?」

「シスターには名前の恋人役をやってもらったんだ!」

「は?あれ、やっぱりカップルのフリしてたのかよ!」

「ただ手を繋いで話をしていただけなんだけどな。」

「抱きしめてただろ!?」

「あれはオマケだ。」


「オマケって…!(俺でもなかなかできないような事を…!)」


「何はともあれ、酒飲もうぜ!酒!!」

『星!飲もう!!』

「お前未成年以上なのか…?」






ーーーーーーーーーーーーーーー






「今思ったけどよ…。」

『んー?』


「名前って初めて会ったとき、結婚を申し込んできたんだよな。」

『うん。そうだね!』

「じゃあいずれ結婚するかー…。」











多分この時の俺は酒に酔ってたんだと思う。












『っ!!マママリアァァアア!!私プロポーズされたぁ!!!』

「だから、いちいち報告しに行くな!!!!」




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(良かったわね。でも耳障りだからイチャイチャするのは向こうでやってくれないかしら?)
(やだ、もうマリアったら!イチャイチャなんてしてないよー!)

(…)
(マリア、落ち着け!!)




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