短編 | ナノ

 星

もし河川敷の住民に膝枕をしてもらったら



【星】




『というわけでよろしく、星。』

「俺最初なのかよ!」
『うん。』

「ていうか、俺が膝枕する方っておかしいだろ!俺どっちかって言うとされるほうが良いんだけど…。」

『はーい。そういうことは長編とかで期待してください。というわけでおじゃましまーす。』

「あ、おい!」


あぐらをかいた星の膝の上に頭を乗っけると、


『案外普通だ。』

「普通ってなんだよ!」
『あ!星、それ頂戴!マスク!』

「あ!?だ、駄目に決まってんだろ!?」
『星の悪口SNSでつぶやいとこ。』
「あーもう!!分かったよ!ほら!!」

ぼふっと顔に埋まったウレタンマスク

『えへへ〜、柔らかい。ありがと、星。』
「〜ッ、早く寝ろ!!」
『んー。ふふ。』

膝の上で自分のマスクを抱きしめて寝る好きな人を前にして星は、

「(俺、よく我慢できるよな…)」

と思ってから、額の上にキスを落とした。


「次来たら襲う。」



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