短編 | ナノ

 シスター

もし河川敷の住民に膝枕をしてもらったら



【シスター】




『ん〜…、2回も寝たらさすがにもう寝れないかな』


「どうしたんだ。最初と気力が真逆じゃないか。」

『シスタ〜。さすがにもう寝れなくて。』
「だったら横になって話でもすれば良い。」

『そだね。じゃあシスター、お願い。』
「あぁ、これで良いか?」

『うーん、ちょっと高いかも…。脚伸ばして座って欲しいな。』
「分かった。こうか?」
『うん。よし、おじゃましまーす…』

「これで大丈夫か?」
『全然良いよ。シスターありがとう。』

「あぁ、気にするな。今回はこういう企画だしな」
『身もふたもないことを…』

「たまにはこんなゆっくりした時間も良いかもしれん」

と、軽く頭を撫でる。

『シスターって人の頭撫でるの好き…?』
「人の頭というか…、名前だから好きだ。」

『…この天然たらし』

「?よく意味が分からないが。」

『もう良い、おやすみ!』

「フッ、結局寝るんじゃないか。」


また頭を撫でてから、



「おやすみ」



と囁いた。




end
 
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