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嘔吐レベルの愛





-朝-

「名前朝だぞ、起きろ。」

『ん〜…?シスターおはよ…』

「おはよう。ん。」


ちゅっと軽いリップ音をたてて離れた唇は二人の恒例行事の1つであるおはようのキス。


「着替えて朝食を食べにおいで。」


そして部屋から出ていったシスターに従って名前は私服へと着替える。






ーーーーーーーーーーーーーーー






『あ、良いにおい。今日の朝食はなに?』

「今朝はオムライスだ。」

『やった。じゃあいただきまーす。』


シスターの作るご飯は美味しい。


「あまり急いで食べるんじゃない。ほら、口の横に米粒が付いてるぞ。」


そう言ってシスターは名前の口元へ手を伸ばし付いていた米粒を取って、自分の口に放り込んだ。


『美味しい?』

「あぁ、普通のよりずっと美味しい。」


見つめあった二人はどちらともなく唇を重ね、食むように舌を絡めた。


『ん…、ふふ、ほんとだ。美味しい。』


シスターは微笑んで名前の頬にキスをしてから皿を片付けに行った。





-昼-

名前とシスターは教会付近にある川のほとりで座りながら寄り添っていた。


『ねぇシスター。川の向こう、光でキラキラしてすごく綺麗。』

「あぁ、こんな素敵な風景も名前がいるから余計綺麗に見えるな。」

『ふふ、私もシスターがいるだけで幸せ。』




うふふあははと、なんとも幸せなオーラを醸し出している二人の後ろでは住人達が様々な目線を送っていた。






「またやってるよ、シスターと名前。」

「昼間っからこんなとこでイチャつくなよな。当て付けかよ。村長なんとかしてくれ。」


冷めた目のリクと星。


「別にいんじゃね?」


どうでもいい村長。


「いやーん、羨ましい!私もいつか村長と……!」

「…あの変態色魔が。名前に気やすく触れるんじゃないわよ…。」

「やった!このままいくとワシの両親は名前とシスターになるんじゃな!」

「(…魚食べたい。)」


羨ましがる女子(一部除く)。
あとは日常として慣れ始めた他の住人達。








『シスター大好き。』

「あぁ、私も名前のことが好きだ。」


そして二人の距離がだんだん近くなっていくその時、


「「!」」


リクと星はハチの巣になる覚悟で叫んだ。


「「子どもが見てます!!」」


鉄人兄弟とステラの目を塞ぎながら。







-夜-

「昼は邪魔が入ったな。」


ベッドに座り、名前を自分の膝の上に乗せて髪をとかすシスター。


『でもなにもあそこまで乱射しなくても良かったんじゃない?』

「いや、せっかくの私と名前の時間を潰されたんだ。あれくらいしなければな。」


そのまま顔を名前の肩に埋めて、こめかみに口づけた。


『ん〜…、くすぐったい…。』


軽く身体を捻りながら頭をシスターの方に寄せる。


「……眠いのか?」

『…ん、』


ぱたりと動かなくなった名前を、少し残念に思いながらもベッドに寝かせてその日最後のキス。


『…おやすみ』

「おやすみ」



嘔吐レベルの愛


また明日もエンドレスリピートの愛の連鎖


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