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そんな日常




「おい、いつまで寝てるんだ。そろそろ起きろ。」


名前の1日はシスターの掛け声で始まる。


『んー…ふわぁ、おはようシスター…』

「おはよう、今日はミサがあるんだぞ。さっさとしたくしろ。」

『あ!忘れてた。服、服…と』

「ほらここに吹っ飛ばしてるぞ。まったく、早く着替えてこいよ。」

『はーい』






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『ふー、ギリギリセーフ』

「もう始まるぞ。もうちょっと余裕を持って朝起きろ。」

『シスターが起こしてくれるからね。』

「はぁ、私がいないとなにも出来ないんじゃないか?」

『そうかも。』


「(相変わらずシスターは名前さんに甘いよな。)」

「(早くミサ始まってくんねーかな。)」


そんな住人の小言も二人には届かなかった。






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お昼ご飯も食べ終わり、食器を片付け終わった二人は少し離れた椅子に座りながら話をしていた。


『今日も早かったね。』

「いつもと同じだろう。それより今日は外に遊びに行かないのか?」

『たまにはうちでシスターとゆっくりしたいの。』

「そうか。ならこっち来るか?」

『うん!』


名前はソファーに腰かけるシスターの隣に座った。


『星が早くお前ら結婚しちまえって言ってた。』

「あいつはそろそろ本格的にシメないと駄目だな。」

『あとP子がもう少しできゅうりが出来るから、採れたらお裾分けしに行くって。』

「それはありがたいな。それにしてもまたきゅうりか…。」

『あとは村長が…、ふわぁ〜あ…』

「なんだ、さっき散々寝たのにまだ眠いのか?」

『んー、せっかくシスターとお話出来るのに寝るわけないよ…』

「……そうか」


半分閉じかけた目で話す名前の頭を撫でて、髪をとかした。


『そんなことされたら眠くなっちゃうでしょー…』

「寝たら良いさ。また私が起こしてやる。」


そのまま手を引いて、肩に名前の頭を引き寄せた。


『じゃあ寝ちゃうね。シスターおやすみ…。ちゃんと起こしてね?』

「あぁ、おやすみ。」


そのまま名前は目を閉じた。






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外から夕陽が差し込んできた頃、名前の寝顔をずっと見ていたシスターはふと気がついた。


「名前…、…名前……、そろそろ起きろ。」

『ん…、もう夕方だ…。シスターずっと座ってて暇じゃなかった?』

「名前の寝顔を見ていたからな。そこまで暇じゃなかった。」

『よだれは?』
「無い。」

『良かった。じゃあシスター、朝はあわただしくて出来なかったけど、おはようのチューしよう。』

「いきなりどうした。誘ってるのか?」

『純粋にシスターとチューしたいだけ。1回だけ!』
「……はぁ…、本当に1回だけだな?」

『シスターこそ、1回だけだよ?』
「……」


そっと静かに唇を近づけて、お互い離れることない長い長い口付けをした。



そんな日常


(1回だけってなると長くなっちゃうよね。)
(…夕飯の準備するぞ。)
(シスター照れてるでしょ。)


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