短編。 | ナノ





下ネタ注意
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題名の通り注意。あとむっつりな神童くんがいます注意。
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霧野の幼馴染み兼親友の神童拓人です。

(そう遠くない未来に親友が恋人になる予定。)


自分で言うのは些か抵抗がありますが『幼馴染み兼親友』って、凄いと思いませんか。

もうほら。霧野の隣が俺であることは運命というか必然というか。

覆しようもない、真理っていうか。


事実ね、

霧野=神童。


みたいな図式が暗黙の了解として部内に横たわってたもん。






…なのに。


隣へ視線を向ける。


目に入るのは、あの桃色おさげじゃなくて、水色の癖っ毛。

桃色のおさげはその向こう側で。


部活終了後のお着替えタイムに、桃色頭と水色頭は和気藹々とした会話を繰り広げていた。





「霧野先輩。今日俺、動きよかったでしょ」

「あぁ、今日の狩屋確かによかったな」

「ぶっちゃけ先輩よりも動きよかったでしょ」

「…くっ、悔しいが、反論はできない」

「カッコよかったですか?」

「ああ、カッコよかったよ」

「先輩は相変わらず可愛かったですよー」

「嬉しくないからなそれ。」

「やっぱりぃ?」





狩屋ぁ…!

なんなのお前。

なに恋人同士みたいな会話してんの。

なに霧野にカッコいいとか言われちゃってんの。

なに霧野が可愛いとか当たり前のことほざいてんの。


しかもさ、さっきの着替える前とかさ、然も当たり前のように俺と霧野の間割って入って来たよな。


「キャプテンちょっとずれてください。狭いんですけど」


じゃ、ないよな。狩屋。


絶賛更新中だった俺と霧野の隣同士記録があっさり終わったんだけど。

先に霧野の隣に居たの俺だったじゃん。

早い者勝ちじゃん。普通。


俺に後でごめんなさいしなきゃね。このしたまつげ。

もうその下睫毛抜けろ。

チャームポイント消えて存在感なくなってしまえ。


無言で隣の彼を呪う。


しかし効果はいっこうに現れず、狩屋は霧野に対してセクハラ紛いの過度なスキンシップをし始めた。




「先輩って髪の毛長いですね」

「お前だって長いじゃん」

「俺もお揃いの髪型にしちゃおうかなー。ぶっちゃけ邪魔なんですよね」

「しばってやろうか?」

「まじで!?じゃあ、着替え終わったらお願いします」






霧野の(髪)に触って、しかも霧野に自分の(髪)を触ることを強要するとか。


最低だなこのしたまつげ…!!



ああもう、2人が気になってしょうがない。ワイシャツの釦ごときに手こずりながら、2人の会話へ耳を傾け続ける。




「あ。そうだ霧野先輩、もうすぐ小テストがあるんですけど、よかったら今度の休み勉強教えてくれませんかね?」

「ん?いいぞ。何の教科だ?」

「えっと、数学なんですけど…」



絶対に保健体育って言うと思った。


「…先輩のちょっと弄っただけでこんなになっちゃうんですね?ねぇ、先輩…この状態の名前は?ほら、恥ずかしがってないで教えてくださいよ。じゃないとずぅっと、すんどめで終わりにしちゃいますからね?」


とかするつもりだろ!!って思った。

殴ろうと身構えていた腕を然り気無く引っ込める。


…なんか、すごく恥ずかしい。

うん。

なんかごめん狩屋。
本当にごめんなさい。





「先輩、どうしたら身長伸びますかね」

「牛乳じゃないか。やっぱ」
「俺、牛乳苦手なんですよねー。だから乳製品全般苦手。」

「えー。上手いじゃん。ヨーグルトとか」

「ヨーグルトぉ?ビミョーに嫌いです」

「上手いのに」




ヨーグルトって聞いてアレを連想した俺はきっともう汚れてしまっているのか。

「じゃあ今度、顔面にぶっかけてあげますよ」


とか言うつもりだろ!!

と瞬時に思った俺は、もう、汚れてしまっているのか。




なんか狩屋が純粋ないい子に見えてきた。

どうしよう俺。

















……………………………

むっつりな神童くんがかきたかったんです。

あれでもなんかこの思想ムッツリというより私っぽいって言うか。所謂、腐女子っぽ(ry…なんかもう本当に神童くん好きな方々すいません。


次回、霧野先輩襲われるの巻。(嘘です)

















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