短編。 | ナノ





神童先輩リスペクト
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こんばんは。狩屋マサキです。ちなみにただいま16歳。高校生になって独り暮らしを始めた俺は成り行きで霧野先輩を部屋に泊めることになったよ。(題名)



















「狩屋お風呂ありがとー」


「あ、はーい…って、ぐはっ!、げほごほがほっ」


「…な、何むせてんだよ。牛乳、ひっくり返ったぞ。大丈夫か?」


「あんたのせいだよ!!」


なーんて、言えるわけもなく。


俺は涙目になりながら溢した牛乳を吹くと言う、情けない醜態を晒していた。


最悪。

牛乳くさくなるし。



ていうか。

そんなことより、



(…かわいいかわいいかわいいかわいい)



霧野先輩ちょう可愛い。



なんかさ、

お風呂上がり独特の色気ってあるじゃん。


こうさ、

微妙に髪が濡れてて、石鹸とかの良い匂いがしてさ。
頬っぺたとかもさ、なんか仄かにピンクでさ。

唇とか目もうるうるだし。


それをさ、霧野先輩が装備(?)したら、そりゃもう…。




(理性がんばれ理性…!!)




とりあえず今は牛乳を拭くことに集中しよう。

無だ。無。

悟れ、俺。

心頭滅却すれば火もまた涼しというではないか。(狩屋は混乱しています)




と、

無心に床を拭いていると霧野先輩が傍らに座り込んできた。


硬直する。



鼻腔を擽る良い匂い。


(理性理性理性…)


もはや邪念だらけの脳内。

おそるおそる、

霧野先輩の様子を伺う。


(手は床から離すな手は床から離すな…)



ほーら…。


冷静に、心を落ち着けさせれば、お風呂上がり霧野先輩なんか、ぜんぜん普通だ。


うん。普通。普通。


超絶可愛いだけ。

性的なそういういやらしい魅力なんてない。



自己暗示。

自己暗示。




すると、先輩が俺の視線に気付いたようで。


「俺も手伝うよ。フキンどこ?」


「…っ!!」




かっわい!!なにその天使スマイル!!


ていうか上目遣い上目遣い上目遣い!!



思いっきりのけ反る。


頭をテーブルの角にぶつけた。


いてえ。



「か、狩屋大丈夫か?」


「うわぁ!!くんな!!」


「えっ…」



ああ!!霧野先輩が傷付いた顔してる!!



もうやだそれにすらなんかもう興奮するんですけど。俺やばいこれやばい待ってタンマ、先輩押し倒しそうなんだけどまじで。…いやいや、落ち着け狩屋マサキ。ガキじゃあるまいし自分の欲望を抑えきれないようではだめだ。



「狩屋…?」


「よ、よーっし、霧野先輩!!ご飯たべましょー!!」


「もう食べたじゃん」



霧野先輩は苦笑する。



…あぁもうそれにすら欲望が掻き立てられる。



「狩屋、なんかヘンだぞ。」

うわ先輩に心配されてる嬉しい。

先輩可愛い。

心配顔ちょう可愛い。



「もう寝るか?」


「……………………っ!!」




…落ち着け自分。

寝るか?″って言うのは、アレだから。

ふつうの方。


だから霧野先輩を押し倒したりしちゃ駄目だ。

疼くな俺の体。





(…神童先輩まじ尊敬。)



よく、こんな幼馴染みがいて襲わないでいられたな。




……………………………



けっきょく狩屋は本能に勝てるのか!?


つづき、こうご期待!!(つづきません)

















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