「いや。霧野は俺のだから。」
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キズナックスがなんかどうたらこうたらで俺とシュウは雷門に引き抜かれ、そこで俺は運命の出会いをしたよ(題名)
「おい、霧野。座るときは足を閉じろ」
「なんでだよ白竜」
「女子なんだから、もっと慎みを持てと言っているのだ」
「…お前、ほんっとにしつこいな。俺は男なの。これもうお前に30回は言ってるからな」
顰めっ面で、彼女は言う。
まだ、素面を切るというのかこの娘。
随分と強情だ。
究極の名を欲しいままにするこの白竜を欺こうというのなら、
もっとマシな嘘をつけと言いたい。
そんな容姿で男だなんて笑わせる。
それに、もしお前が男だったら俺が抱えるこの胸のときめきをどう説明するというのだ。
「だから、足を閉じろ」
「嫌だよ。こっちの方が楽だ」
憎たらしい。
無防備にも程がある。
お前が豪快に足を開いて座っている隣で、俺がどれ程やきもきしてるか分かっているのかこの娘。
短パンだから、いいというものではない。
なんか、こう、気が散るから止めて欲しいのだ。
決して、俺が変態という訳ではないんだぞ。
扇情的な光景に見えてしまうのは、男のサガだ。
と、
ひとり悶々としていると、
トンと、隣の彼女に、もたれ掛かられた。
「…っ!?」
え。
いやいやちょっと待って欲しいのだが、もし彼女が待てないというのなら仕方あるまい。豪快な性格をしているだけあるな。アプローチも積極的だ。フン。嘘をついて俺の気を引いていたというわけか。可愛いとこもあるじゃないか。いや、まあ、そのままで充分可愛いんだけども。うん。
一目見たあの時から、俺はもう心臓が高鳴って仕方ない。可憐な彼女にぴったりな桃色の頭髪、まるで湖のような翡翠色に染まった神秘的な大きな瞳。すべてが愛しい。目映いオーラを放ちながら、俺に「よろしくな、白竜」と言って、白く華奢な手を差し出してくれたあの瞬間俺は完璧に恋に落ちてしまったのだ。
あれから、片時も君を想わない日はない。先日なんて、霧野と瞳の色が似た猫を見掛けてつい追い掛けてしまった。ははは。我ながら純粋だなぁ。あ、それを言うなら一途か。(変態です。)
ていうか、何だかすごくグイグイ来てるんだけどコレはアレか。
抱き締めろってコトか!?
究極の俺に、抱き締めて欲しいのか!?
…え。いや。ちょっと。
それは、えっと。
ええいっ!!
究極の俺が好きな人を待たせるだなんて言語道断!!
「きり…」
意気込んで
彼女の方へ顔を向けると、
「ちょっとシュウ重いんだけど。そして、白竜にも二次災害」
「だって君っていい匂いがするんだもの」
「だからって、グイグイ寄ってくるな」
「どうしてだい?ボクは君を気に入ってるんだよ?」
「あー、はいはい。ありがとう」
霧野とシュウが、いちゃいちゃしていた。
そして、シュウが明らかに俺をチラチラ見て、挑発している。
霧野はボクのだよ♪″
とでも言いたげなその眼差し。
許さん。
「おいシュウ!!霧野から離れろ!!」
「くっつこうがくっつかまいが、ボクの自由だ。君に指図される筋合いはないよ」
「女子にベタベタ触れるなど軽率だ。今すぐ霧野に絡めた腕を離せ。」
「まだ君は勘違いしてるの?本当に頭固いなぁ。あと、ばか。」
「ば、ばかとはなんだ!!」
「だって、そうだろう。それに、霧野の現実を受け入れられない君に、霧野を譲るなんて有り得ないね。」
「お前まで何を言っている。こいつはどっからどう見ても女子じゃないか」
「あっそ。君がそう思いたいのなら、それでいいんじゃない」
こいつの余裕綽々な振る舞いは、ほんっとに気に障る。
苛々する。
…………………………
「ねえキャプテン。なんで化身出してるんですか。あと、顔怖いです。人殺しの目です。」
…………………………
映画見て
白竜くん
→究極大好きのアホのこ頑固でしつこい
シュウくん
→自分の欲望に忠実でマイペースであざとい
ってイメージがつきました
シュウ蘭、白蘭いいですね。 楽しかったです。
こんな出来ですが…。
こりゃ、リベンジします。
テーマのご提供ありがとうございました!!
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