短編。 | ナノ





言葉と嘘と真
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『名探偵さん』








みなさん問題です。

この世に存在する嘘と真、

どちらが多いでしょうか?


正解は。嘘です。


何故なら、真実はいつもひとつ!!″だからです。




なーんて、



バカげた戯れ事は置いといて。




でも、取り合えず俺からしたら、

この世は、無慈悲な真実ばかりが蔓延っているように感じられます。

ていうか、目に付く?


例えば。

桃色の頭した綺麗な先輩が、

茶色の頭した綺麗な先輩が好きだってこととか。





どちらかというと、嘘の方が優しいです。


まあ、

自分に都合の悪い嘘なんて、

誰も存在を認めるわけ有りませんから、

当たり前といえば、

当たり前なんですが。





…………………………



嘘を付くのに、罪悪感なんて抱く必要ないんです。


真を言うのに、責任感なんて抱く必要ないんです。



言葉に重みなんか有りません。

ただの振動ですから。




だから、


好き″

なんて、たった二文字です。

余裕です。100回だって言えます。



言えるんです。

言えるんだってば。


言えよ、言いなさい。


はやく、動け、俺の口。





ほら。行っちゃうよ。


あの人のトコロへ行っちゃう。


早く早く!!



今すぐその背中に抱き着いて、


好きって、


この気持ちが嘘か真かなんてどうでもいい。



ただ一言、


あんたに、好きって言いたい






……………………………


狩屋くんは

嘘つきな正直者だと思うんですよ。

















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