03
『お前…あの時の根暗そうだったちびか!』
「しつれい!すごくぼくにしつれい!」
『すまん』
「…とりあえず、ぼく、ふあんなんだよ?」
もう、!ルシアは変にシリアスを折っちゃうんだから!←
え?僕も折ってるって?そんな馬鹿な!!
僕がじーっと見つめていると、ルシアが僕の額にキスをした
「ふぁっ…、?」
『(ふぁ?)…あのさ、俺が好きでもないようなヤツとキスするように見える?』
「みえ、ない…」
『じゃあ、意味わかるよな?』
「……ぅ、…ルシア!!すき!すきだよ!」
ルシアのせいだよ?
僕の涙腺が緩くなったのも、僕が泣き虫になったのも
僕が女になりたいって思ったのも、人に恋したのも
全部全部、ルシアのせい
好きだよ、大好き、言葉じゃたりないくらい好き
温かいその手も、口は悪い方なのに優しいその性格も
細く見えるのに大きなその背中も
太陽みたいに輝くその髪も、きらきら輝く空を映した海ようなその瞳も
「あいしてる…!」
『知ってる…でもなんかさ、これじゃあ妹が…あ、
妹に欲しいな
(わけわかんない!!いもうと!?わけわかんない!!)
(いやぁ…今お前ちっせぇからさ、すまん)
(ちゃんとあやまってよばか!)