Tattoo -extra-

789番を踏んで下さったのは、るきぃら様でした☆

リクの内容はタトゥーのお話、ということで。。。
本編にもちらりと出てきますよね、シンさんの刺青を見て逃げる破落戸が。

個人的に、本編の内容を崩さずにその流れのどこかで起こった話を書きたい、というのが私の考えでして。
夢叶様のリクの時もそうだったのですが、いかに本編の主人公像を壊さず、またシナリオを守りながらお話を書くか、というのを一応心がけています。
なので夢叶様の作品では最後を甘くというリクエストにお応えするために回想シーンにさせて戴いたりしました。

今回のお話は恋人後設定なので比較的自由が利いたことは利いたのですが、問題はその刺青の場所。
ファンブックを穴が開くほど眺めても、どこにも刺青の気配はない訳で…
そこで、破落戸が比較的見つけやすく、かつ全てのシリウスメンバーが常に隠している場所を考えました。
ファンブックの裏表紙を見ていただければ分かるかと思います。
ハヤテ、シン、ソウシ、リュウガは全員長袖着用。
ナギは半袖だけど両手首に長めのリストバンド。
トワは袖を折り返したシャツに、『右手首だけ』リストバンドを着用しています。
という訳で、この『右手首に刺青』となりました。
それなら、胸から銃を出そうとするシンさんの袖口から覗いてもおかしくないかな、と。

デザインは、パイレーツオブカリビアンのジャックスパロウのタトゥーが元になっています。
ジャックがしているタトゥーは海に沈む夕陽に飛ぶ雀。
これが七つの海を航海した証ということなので『海に鳥』は曲げられないな、と。
シリウスということでやはりここはおおいぬ座をあしらい、シリウスだけポイントづけるようにしました。
星が浮かぶのは夜空ですから、夕陽はやめて海だけ。
飛ばす鳥はスパロウの名にちなんだ雀ではなく、航海の安全を意味するといわれる燕にしておきました。

主人公が烙印として入れられるPはPirateのPです。
その昔イギリスなどの囚人には、その犯罪の頭文字を烙印として入れていたそうです。
殺人ならばMurderのM、窃盗ならばTheftのTという風に。
ジャックスパロウにかぶってしまうからどうしようかと思ったのですが、やはりなるべく歴史に沿っておきたく思い、こうさせて戴きました。

タトゥーではなく刺青と表記したのも、本編に倣っています。
また刺青と言った方が、日本人にとってその意味するものの重さを理解して戴けるようにも思っています。
決して軽い気持ちで入れるべきものではない、とタトゥー文化のオーストラリアにいながら私は思っておりますので。
賛成も反対もしませんが、一生消えないものである以上、熟慮が必要だと思っております。

話は逸れましたが、今回は主人公が刺青を入れたがるお話にしました。
ONE PIECEで『X』の印がビビ王女との繋がりを表現した件でもありましたが、仲間であるからこそ同じ印を持ちたいという気持ちは絶対にあると思うのです。
でもきっとみんな反対するだろうな、と。

最後の最後まで悩みました。
主人公に最終的に刺青を入れさせるか否か。
結局どうしても仲間の証をあげたかったので、どうにかシンさん以下シリウスメンバー全員が納得いく状況を作らねばならなくなりました。
その結果、烙印を隠すという形になった訳です。

痛々しい表現もあり、ここまで読んで下さった方でそういった描写が苦手な読者様には申し訳ございません。
この場を借りてお詫びさせていただきます。

シンさんや他のメンバーは、実際どのくらい入れているんでしょうね、タトゥー。
るきぃらさんはシンさんの肌には結構入っていると仰っていましたが、実は私はその逆だったりします。
なんとなく、ウルらしさを持つ色白の肌は母親を思い出させるから、傷つけたくないんじゃないかな…と。
山賊であったナギがその生い立ちから考えると一番多そうな気がします。
まぁこの辺は、ボルテージ様が私たちに想像の域を与えて下さってますので、思い思いのシンさんの素肌を妄想してればいいかな、と思いますがw

最後、ここで終わった方がいいと思ったものであまり甘くないですが、気に入っていただけると幸いです。


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