Tattoo 05

「船長!」
なんとか海軍を撒いたシンは、酒場に着くなりリュウガにその情報を伝えた。
「○○が捕まっただと?」
驚くリュウガに、苦い顔でシンが頷く。
「俺の所為です…すみません…」
自分が席を離れなければ、メヘンディをさせなければ…後悔の念がシンを襲う。
「まぁ仕方ないよ、メヘンディでもさせてあげなきゃ○○ちゃんは納得しそうもなかったんだし」
「シンが一緒だって、一緒に捕まってたかもしれねーしな!」
ソウシとハヤテがシンが責任を感じる必要はない、とそれぞれの言葉で伝える。
いつもなら『お前じゃあるまいし、俺が捕まるか』とでもハヤテに言い返すシンだが、黙ったままだった。

「海軍に捕まったなら、街の西にある収容所かな」
ソウシが冷静に分析する横で、トワが必要になりそうな爆薬などをリストアップしている。
ナギがシンの肩をポン、と叩くとシンがナギを見た。
「大丈夫だ。○○は俺たちが必ず助け出す。…だろ?」
「…あぁ」
ナギの言葉に、シンは漸く冷静さを取り戻した。

「まぁ、一人で突入しなかっただけ立派なもんだ」
豪快に笑ってからリュウガが続ける。
「お前ら一旦船に戻って必要なもの取ってこい!準備が出来たらここで集合だ!」
そう言ってグラスを飲み干した。

[ 5/9 ]

[*prev] [next#]
[contents]
back home


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -