星に祈りを/カリム・フラム(炎炎ノ消防隊)
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 満天の星空を眺めている彼の後ろ姿を中庭で見つけた。きっと太陽が出ている時間帯だったら、迷わず彼に声を掛けただろう。でも、今は──。
 私も彼と同じように天を仰ぐ。キラキラ輝いている星は、みんなの憧れだったあの人物そのもの。真っ直ぐで熱血なところに惹かれていた人は多い。彼もその中の一人かもしれないが、それだけじゃない。ずっと行動を共にし、背中を守ってきた──【仲間】。
 今は、そっとしておこう。友人(星)に祈りを捧げている最中だから。



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