毛玉は俺からケーキを受け取り、嬉しそうに生徒会室へ消えて行く。
それを見届けた後、副会長が無事にケーキを食べてくれるか一抹の不安を残し、俺は寮に戻った。



――――――――――



それから数日、副会長とすれ違う度、何か言いたそうな……けれど言えないって感じの視線をビシバシ身に受けていた。
その視線に敵意は感じず、俺は勝手に、好意的視線と捉えている。
恐らく毛玉は、俺の頼みを遂行したに違いない。
それで副会長は、あんな視線を……
だったらもう少し様子を見てみようと菓子を届け続けているが……――



まだまだ時間が必要だな!!
もうそろそろ止めようかな?


 
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