俺は先ず、俺様会長へ菓子を渡す事にした。
だってホラ、生徒会で1番偉い御方ですし、必然的にそうなる、よね?



「あの、会長様!もし良かったら、俺が焼いたケーキ、食べてはもらえませんか?」



下手に下手に申し出たが、俺様会長は空気の如く俺を見ない。
これは……無視されてんのか?そう思った俺は、めげずに会長の顔付近までケーキを差し出した。



「会長様、ケーキをっ!!」



その瞬間『チッ』とゆう盛大な舌打ちと共に、会長は席を立った。



「おいコラ平凡!!テメェそれ以上、俺様に菓子を近付けてみろ!……¨埋めるぞ¨。」



高校生とは思えないドスの利いた声で脅しかけると、会長は机やらドアをガスガス蹴飛ばして教室を出て行った。



…………なにあれ怖い。



ヤの付く職業の方に睨まれた気分で、俺はチビリそうになった。
ポンっ!と肩を叩き、慰めてくれる皆の優しさが嬉しくも辛い。



それ以来、俺は生徒会を恐怖の対象と捉え、最大限の距離を置き、生活をしている。



×END



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