プロローグ
初心に返って、旅をしようと思った。
長かった髪をバッサリ切って、腰に下げた6個のボールも、1つにして。
吹き付けるシンオウの北風が、うなじを晒してかなり涼しい。
「少し切りすぎたかな」
歩く度になびく白衣を脱いで、この間買った新しい服を身に纏って。
デスクに残したメモを確認して、私は研究所を後にした。
"To my favorite partner,Shigeru"
ちょっと旅してきます
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