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メグロコ




「それじゃあアララギ博士、ムウマのことお願いします」
「わかったわ!バッチリデータは取らせてもらうからね」
博士のウインクで電話がしめられた


どうやらジョーイさんの話によればあのコアルヒー達はイタズラ好きで有名らしい。まあ特になにかされたわけではないし、今回の騒動で仲間が増えたから良しとしよう。
ボックスの道具預かりにメブキジカの軽いデータを仕舞ってポケモンセンターをあとにする。サトシ達は早くメグロコとバトルしたいから昼食を済ませたいそうなので先に行っててもらった。(私も空腹が限界に近づいてきた)

広場に戻るとすでにバトルが始まっていた。お疲れ様と声をかけてくれたデントに「ありがとう」と軽く返事を済ませ、イスを引っ張り出しアイリスの横でサンドイッチを食べながら観戦することにした。
少しばかり行儀が悪いが立ち食いよりはマシだろう。

「ピカチュウはでんこうせっかを中心に攻める気なの?」
「まあ電気技は効かないからねー」


だがメグロコは穴を掘るで主に攻めることにしたらしい、これではピカチュウが圧倒的に不利になる。ピカチュウの持ってる技ではメグロコが地上に出てくるのを待つしかない、2撃目がピカチュウに命中した

「効いてる…!」
「穴を掘るをスパイスにして…ピカチュウのバトルのテイストを完全に打ち消している」
「ちょっとちょっと…メグロコの様子がなんか変…!?」

光を纏ったメグロコのシルエットがどんどん変化していく、進化だった。
メグロコとは違い二足歩行でなんとなくだが偉そうな雰囲気を出していた。
『<ワルビル>
さばくわにポケモン
メグロコの進化型。眼球を覆う特殊な膜が物体の熱を感知するため暗闇でも周りが見える』

(前より今の方がサングラスが似合うね)
リザードンにも付けてみようかな(絶対噛み砕かれそうだけど)






視点はサングラスからバトルへ
メグロコと比べて形状も見た雰囲気もかなり攻撃的になった。ストーンエッジの威力も上がったがエレキボールで打ち返された。パワーアップしたストーンエッジを全弾打ち返すエレキボールの威力も相当なものだろう
(だけどボルテッカーを忘れたのは惜しかったかなー…)


「…あ、」
気づけばワルビルは技に吹っ飛ばされて戦線離脱していた。

「すんごい威力ね、ピカチュウのエレキボール!」
「ピカチュウ、今回は引き分けだったけどいいライバルができたじゃないか」

「アイツとはまた会える。またバトルできる。その時は絶対勝つぞピカチュウ!」
「エレキボールをカウンター代わりに使うの、なかなかよかったよ。サトシ」
「本当!?ありがとう!」




太陽から夕日に変わった頃、テーブルやイスを片付けている私達にデントが話を切り出した


「ところで…もうポケモンセンターの部屋はもう空いてないみたいだけど…どうする?」
「じゃあこのまま行こうぜ!!」
「私は賛成。アイリスは?」
最後の小物を鞄に仕舞いながら問う。うん、キレイに片付いた

「ここで反対するのも変でしょ?」



それもそうだね、と笑みを返してさっそく歩を進めた。ポケギアで見る限りだとスカイアローブリッジという橋がこの先にあるようだ。大きさからしてイッシュで一番でかいのではないだろうか


スカイアローブリッジを越えたらヒウンシティ。次のジム戦はどの子で挑もうか

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