「ちょっと伊達ちゃん!見てよグロいよ!」

「うるせぇ!そんな嬉々として指差すな!」

「え〜?面白いのに〜。あ、生首!」

「ちょっと黙れ!おかしいだろ!」

「何が?」

「何がじゃねぇ!なんでChristmasにホラー映画観てんだよ!」

「観たかったから?」

「ジャンルのchoiceが間違ってんだよ!なんでホラー?なんでChristmasにホラー?普通はムードあるやつだろ!」

「いいじゃん、別に。こういうのは観たいのを観ないとねぇ」

「・・・間違ってる」

「何?ウダウダ煩いよ?」

「・・・・・・なんでもねぇよ」

「そう?って、うわ!後ろ怖ッ!」

「・・・・・・」

「ちょ、マジ怖いよコレ・・・。一人じゃ絶対観れないよコレ」

「・・・真田と観ればいいじゃねえか」

「だって旦那叫びまくるんだもん。ホント伊達ちゃんと一緒でよかった〜」

「Ah?」

「伊達ちゃんはもっとロマンチックなクリスマスがよかったみたいだけどさ、そんなの俺ららしくないし?俺様はこれが一番楽しいし?観たい映画観て、伊達ちゃんと馬鹿するのって最高じゃん」

「・・・・・・」

「それに怖かったら伊達ちゃんになんとかしてもらうから」

「・・・Ha。なんとかしてやるよ、佐助」

「よろしく〜、ってぎゃぁあ!キモいグロい怖ッ!」

「OK!佐助抱きしめてやる!」

「気持ち悪い!」






聖夜スペンド



世間の恋人達のクリスマスは分からないけど、こんなクリスマスも良いもんだ。



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