何処が好きなのだろう。
俺様で伊達男で気障ったらしい。しかも傲慢で俺も好きだなんて決め付けて、欝陶しい程構ってきて周りの事を考えない。その上空気を読まず、自分勝手で苦労するのは俺だ。
中二病の様に危なく、片倉さんの心労は半端ないだろう。
大体なんで会話に南蛮語が混ざってるのだろう。西洋かぶれとしか言いようがない。あれ絶対自分が格好良いと思ってるよ。なまじ顔が良くてちょっと腕が立つからって調子に乗ってる気がする。まあ、旦那の方が強いし格好良いけど。
ホントに、何処が良いんだろう。考えてみてもさっぱり分からない。
顔、は確かに良いんだろう。何処ぞの姫様達が騒いでいたし。でも俺様かすがか片倉さんの方がいいなぁ。
腕も立つ。けど俺様は旦那の方が強いと信じてるし、あれより旦那に仕えたい。
性格は最悪だしなぁ。歪んでるし素直じゃないし自己中心的。それに臭い台詞吐くし。片倉さんに世話されながらどうしてあの素敵な性格が似なかったのだろう。
あれ、考えれば考える程思いつかない。あれ駄目な奴じゃない?

「・・・・・・悪かったな、駄目な奴で」

「・・・あれ?読心術?」

「お前全部声に出してたけどな」

「本当に?あらら、俺様忍失格じゃん」

「まあ俺の傍だからrelaxしてたんだろ」

「ねぇ、なんで俺様がアンタに抱かれてるか分かる?」

「うん、綺麗に流しやがったな。しかもそれを俺に聞くのか。・・・そうだな、俺が一番合ってたんじゃねぇか?お前の身体と心に」

「俺様的に好みはやっぱかすがみたいな可愛い奴か、片倉さんみたいな渋い人なんだけどなぁ」

「お前俺と言葉のcatchballしようぜ?」

「してるでしょ」

「してねぇよ!」

「はぁ、もう五月蝿いなぁ。で?理由は?俺様がアンタに抱かれてる理由」

「だからお前は俺が好きなんだよ」

「寝言は寝てからにして〜。あ、いや寝ても止めて。むしろ呼吸を止めて」

「真顔で言うなよ!傷付くだろ!」

「え〜?」

「え〜?じゃねぇ!可愛く首傾げやがって足腰立たなくしてやろうか!」

「さーいてー」

「その最低に惚れたのはお前だろ?」

「惚れてませーん。俺が心底惚れたのは関羽だけです」

「なんで関羽!?いや分かる。分かるが関羽!?そこは主である真田とか言っとけよ!」

「旦那は大切だけど惚れてないし。大体アンタ俺様が旦那に惚れてていいの?」

「いい訳あるか!お前は俺のだ!」

「いや違うけど」

「あーー!ああ言えばこう言う奴だな、もう黙れよ」

「ちょっと!何抱きしめてんの、離してよ痛い!」

「うっせぇな、お前は俺に惚れてんだよ。それに理由なんていらねぇだろ。うだうだ考えんな」

「・・・アンタ本当に自分勝手で気障ったらしいよね」

「そんな最低で自分勝手で気障で傲慢な俺が好きなんだろ?」

「・・・馬鹿じゃない?」

「馬鹿で結構。俺はお前が好きだぜ、佐助」

「・・・そうだね、アンタの体温は嫌いじゃないよ」

「・・・・・・っ!佐助お前なんて可愛いんだ俺の聖剣が吠えそうだぜ覚悟はいいな!?」

「言った俺様が馬鹿だった素直になった俺様が馬鹿だった。数秒前の自分を殺したい。その前にアンタを本気で今なら殺れるてか殺す死ね変態ぃぃい!!」






慮外アバンチュール




それでも、好きなんだろう。




























―――――――

関羽は私が心底惚れているからです。どうしようもなく格好良い。槍使うのが格好良い。頭が良いのが格好良い。あのサラサラな髭とか格好良い。
最初に思い浮かんだのがアシタカなんですが、現パロじゃなかったし佐助は共に生きようとかそなたも人間だとか言うキャラじゃないので冷静になり関羽に。
あと何故か日向小次郎と妲己が頭にちらついた。タイガーショット!



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