「Hey、夏っぽいのと定番どっちがいい」
「何、いきなり」
「いいから答えろよ」
「・・・夏っぽいの」
「よっし!今夜は浴衣だな」
「・・・・・・分かった気もするけど違うかもしれないから一応聞くよ、何が?」
「今夜のコスプレ」
「やっぱりか死ねこの変態エロ野郎ぉお!」
「浴衣は心配するな、俺が着付けてやる」
「そんな心配してねぇんだよ!てかあんたに着付けられるとかそれ自体が危ないわ!どうせ変なところ触るつもりだろ」
「ったりめぇじゃねぇか。それが楽しみだろ」
「そこは否定しろよ!」
「するかよ!俺の楽しみだ!」
「この最低野郎!」
「ヤる時は『あ、駄目・・・浴衣汚れちゃう・・・・・・そんなっ、・・・・・・優しく、して・・・?』って言えよ」
「言うかぁ!どんな設定だ!」
「着たままはだけさせてヤんだよ。俺も浴衣着るから俺の色気で倒れんなよ?」
「倒れねぇよ」
「あとは『政宗ぇ・・・熱いよ、何とかして・・・』とか」
「あんた言ってて恥ずかしくないのか」
「恥ずかしさを感じる理由が分からない」
「・・・・・・・・・そうっすか」
「ということで、今夜は浴衣だ」
「うん、俺様実家に帰らせて頂きます」
猛進ディリュージョン
コスプレは正義だ!
んな訳ねぇだろ!