政「最近思ってる事があるんだけどよ」

佐「何?」

政「女って馬鹿じゃねぇかと」

佐「ちょっ!いきなり何!?」

政「最近の女はすぐ可愛いって言うな」

佐「女って・・・。女の子でしょ」

政「女で充分だろ」

佐「だから痛いとか中2とか言われてモテないんだよ」

政「そんな事言われてんのか!?じゃなくて最近の女の話だよ!」

佐「はいはい、最近の女の子?確かにすぐ可愛いって言いますねぇ」

政「そうだろ!しかも犬とか猫とかぬいぐるみならまだ分かる!だがしょーもない物にも可愛いってすぐ言うじゃねぇか!」

佐「はあ?しょーもない物?」

政「例えばコンビニのスイーツとか菓子類。どこも可愛かないだろ!」

佐「あー、まあ確かにねぇ。ふっつーのスイーツとお菓子だからね」

政「それと熊とかトラを見て可愛いって言うやつ。どこが可愛いんだ!?」

佐「あ、それは分かる」

政「女どもはガラスか液晶越しで油断しきった奴らを見てるから言えんだよ、トラとかあいつら顔血だらけにして肉食ってんだぞ!?牙すげぇんだぞ!?食物連鎖の頂点にいるであろう奴等を捕まえて可愛い!?人間はどのレベルまでいっちまったんだ!」

佐「食物連鎖から抜けちゃったんじゃない?」

政「人間すげぇな!」

佐「人間はすげぇよ」

政「きっとキモカワイイと呼ばれる人種を見て可愛いと言うのも、熊とかトラと同じ気持ちだろ」

佐「失礼だなあんた!」

政「あとよく分からない小物を可愛いって言うやつ。何なんだよ!まだピンクとか形がハートとかなら分かるが、地味なやつとか寧ろ不気味だろってやつを可愛いとか!あいつら可愛いって言っときゃオールオッケーだと思いやがって」

佐「俺様は伊達ちゃんの口からピンクとハートが出てきた時点でオールアウトだけどね」

政「厳しすぎねぇ!?俺に対して!」

佐「伊達ですから」

政「どういう意味だ!」

佐「でも、まあ分かるよ。女の子は取り敢えず可愛いって言っとけば会話が成立してると思ってる所あるよね」

政「そうだろ?可愛いっつって自分が可愛いアピールしてんだよ!抱き枕とかその最たる物だ!」

佐「えー?抱き枕が?」

政「そうだろ!あれは何かちょっと寂しいから抱き締めたいの、甘えたいけど恥ずかしいしっつー寂しがりやで甘え下手でメルヘンでまだ子ども心持ってますよと遠回しに言うためのアイテムだ!」

佐「いや寝やすくするためのアイテムだよ?」

政「お前ら抱き枕抱いて寝るくらいなら俺を抱いて寝ろよ!」

佐「・・・・・・今無性にお酒が飲みたいわぁ」

政「俺が話してんだから聞けよ!抱き枕なんて、ただの細長い棒だぜ!」

佐「まあそうだね」

政「何も暖かくないし、抱き締めてるけど抱き締められないんだぜ!」

佐「まあまあまあ。確かにただの細長い棒だから抱き締めらるはずはないけど」

政「その点俺は抱き締めらてやれるし、暖かくもしてやれるぜ?」

佐「んー、今ビールから日本酒に変わった感じかな」

政「アルコール度数を上げんな!」

佐「俺様のアルコール度数とストレスは比例します」

政「イコール俺に対するストレスが増えてんじゃねぇか!」

佐「よく分かったね!」

政「分かるわ!そんな満面の笑みで言うな!じゃなくて、抱き枕なんて恋人のいない寂しい奴が使ってんだろ?」

佐「失礼すぎるだろあんた!抱き枕使ってる女の子に謝れ!」

政「違ぇよ、良く考えろ?抱き締めてくれないただの細長い棒と」

佐「うん」

政「抱き締めてくれ、なおかつ熱くもしてくれる俺、どっちが良い?」

佐「抱き締めてくれないただの細長い棒」

政「何でだ!」

佐「てか熱くもするって何する気だよ!」

政「何ってお前、ちょっ、こんな場で・・・・・・言っていいのか?」

佐「駄目だよ!何照れながら言おうとしてんの!」

政「ナニです」

佐「言っちゃったよ!ほんとこの中2が!」

政「つーかお前何でただの棒を選んでんだよ。どう考えても俺を選ぶだろ!」

佐「どうしてあんたはそう自分に自信があるんだよ!」

政「顔が良いからに決まってんだろ!」

佐「このクズ野郎!」

政「世の中の女もただの棒より俺が良いに決まってんだろ!」

佐「ちょっと焼酎ロックで持ってきてー!」

政「お前いい加減に酒から離れろよ!焼酎ロックってよっぽどだぞ!」

佐「そう言うけど、はっきり言ってお酒がないとやってられないレベルですよ?」

政「どこがだよ!俺は常識的に考えての発言だぜ?」

佐「常識的?そのナルシルト発言が常識的?もう本当に嫌だわ、この人」

政「何でだよ!そんな憐れみに満ちた目で俺を見るな!」

佐「伊達ちゃん、自分がどう思われてるのか知ってる?眼帯も普通の着けないでよく分からない物着けて、刀6本使うとかどんだけ握力あるのキャラ詰め込むの。3本でも有り得ないのに6本とか、もはや狂気の沙汰ですよ」

政「お前この眼帯はお洒落だろ!」

佐「しかも途中途中英語ぶちこんで話すし気障ったらしい言葉ばっかりだし、ノリがヤンキーだし俺様キャラだし気持ち悪いし、伊達ちゃんは痛いキャラのデパートなんだよ!」

政「お前それもうただの悪口だろ!」

佐「だからさ、伊達ちゃんもそろそろ分かってよ。伊達ちゃんはさ、痛くて中2で内面が顔面をないものにするほど悪いんだって」

政「そこまで言うか!?それに例えそうだとしてもそんな俺を好きな女もいるだろ!」

佐「ああ、伊達ちゃんキモカワイイ系だもんね」

政「お前頗る失礼だな!」

佐「いいじゃん、可愛いが付いてるんだから。彼女と町を一緒に歩いてても、最近の女の子なら受け入れてくれるよ」

政「お前は全体的に馬鹿にしてるだろ!」

佐「えー、そんな事ないよ〜。あ、なら逆に熊とかトラでいいんじゃない?彼女も」

政「お前俺の彼女が熊とかトラって一緒に歩いた時点で俺死ぬだろ!むしろ会った瞬間死ぬわ!そしてもし仮に熊とかトラと上手く付き合えて抱き枕役になれたとしても、俺が奴らの毛皮で熱くなるだけだよ!」

佐「そこは伊達男なんですから、熱くさせてあげて下さいよ〜」

政「無理だよ!そしたら俺は生粋の変態になるわ!」

佐「え、違いました?」

政「違うわ!お前の中の俺はどういう立ち居ちなんだよ!」

佐「伊達ですよ」

政「その伊達はどういう意味だよ!」

佐「え、そんな、・・・・・・言わせるの?」

政「照れんな!逆に聞くのが怖いわ!」

佐「伊達です」

政「結局言わねぇのかよ!何で俺はお前にこんな虐げられなきゃいけねぇんだよ!」

佐「伊達だから」

政「またそれかよ!・・・・・・はっ!分かったぜ、お前俺がモテるから嫉妬してそんな事言うんだな!」

佐「・・・はあ?」

政「だが大丈夫だぜ、俺の隣はお前のもんだからな」

佐「すいませーん!ウォッカのスピリタスをストレートでお願いしまーす!」

政「ほとんどアルコールじゃねぇか!もういいわ!」






漫談デイリー




酒のみと格好つけ。





























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ボケ:猿飛佐助、ツッコミ:伊達政宗

いやぁ、難しいね!
抱き枕を使っている方、またその他諸々の方々、申し訳ありませんでした。



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