『デュラララ!!』



諸君、私は人間が好きだ



諸君、私は人間が好きだ
諸君、私は人間が好きだ
諸君、私は人間が大好きだ

人間の行動が好きだ
人間の思惑が好きだ
人間の自己中心さが好きだ
人間の利己的さが好きだ
人間の愛の形が好きだ

都会の中で
人と人の間で
ネットの中で
地球の中で
何処かしこで

この地上に存在するありとあらゆる人間が大好きだ

絡み合う人間関係が好きだ
恨み怨まれ憎しみに濡れる姿など心がおどる

相手を思いやり、優しさに溢れた人間が好きだ
その優しさの裏側が覗いた瞬間など胸がすくような気持ちだった

思いがけない事をやる人間が好きだ
エゴイズムと愛を履き間違え、それを信じている姿など感動すらおぼえる

人間が俺の予想を裏切り、俺の予測を外した時などもうたまらない
思惑と思惑が深く絡み合い、意図していない結果になったのは最高だ

人間が間違えたのを違う人間が修正した時など絶頂すら覚える

俺は人間が好きだ
死んでしまう時はとてもとても悲しいものだ

俺は人間が好きだ
だから妖刀が人間を愛し、人間の子をもうけ、人間の中に生き、俺の愛する人間を奪っていくのは屈辱の極みだ

諸君 私は人間を
様々な感情を見せ、感情豊かな子供の様な人間を望んでいる
諸君 私に付き従う人間好きの諸君
君たちは一体何を望んでいる？
更なる人間を望むか 糞の様な人間を望むか？
自らの欲望に素直な、まるで本能だけの動物のような人間を望むか？

人間！！ 人間！！ 人間！！

よろしい ならば人間だ
だが、あの街で人間ではない化物による妨害と障害に耐え続けて来た我々にはただの人間ではもはや足りない！！

大人間を！！ 一心不乱の大人間を！！

我々はわずかに小数
ダラーズや妖刀軍団、ましてや一般の人間に比べれば物の数ではない

だが諸君は一騎当千の本当に人間を愛するものだと私は信じている
ならば我らは諸君と私で総兵力100万と1人の人間から逸脱した、しかし最も人間らしい集 団となる

我らを忘却の彼方へと追いやり、人間ではない、あの化物を叩きのめそう
髪の毛をつかんで引きずり下ろし眼(まなこ)をあけて思い出させよう

連中に人間の世界にいる不自然さと間違いを思い出させてやる
連中に自ら生きる、此処ではない化物の世界を思い出させてやる
人間には奴らの哲学では思いもよらない思いがある事を思い出させてやる

1000人の本当に人間を愛するものの集団で 世界を人間の愛で埋め尽くしてやる

目標 まずはこの歪んだ街で、歪んだ人間関係を観察しよう

人間を愛そう作戦

状況を開始せよ

征くぞ 諸君