「クリスマスが恋人の日って誰が決めたのかねぇ」
「・・・何だいきなり」
「だってさ、元は全然違うじゃん?不思議だなーって」
「何がだ」
「此処でこうやって伊達ちゃんとケーキ食べてさ、テレビ見てる事が」
「不思議じゃねぇだろ、別に。俺たちゃ恋人同士じゃねぇのか?」
「そうだけど、去年なんか俺バイトしてたし、その後は旦那と大将と過ごしてたし。伊達ちゃんと一緒ってのは馴れないなぁってさー」
「これから馴れてけよ、ほら」
「んー?何?」
「Presentだ」
「え!マジで!?ありがとー!」
「おう。開けてみろよ」
「何かドキドキするねー・・・って、え?」
「Serviceで薬指に嵌めてやろうか?」
「え、へ?・・・・・・ええーっ!こんな高そうなの悪いよ!」
「真っ先に値段かよ」
「だって俺様が用意したプレゼントなんてマフラーとか耳当てつきヘッドホンとか、何かオカンみたいな物だし!」
「俺の事を考えて選んでくれたんだろ?値段じゃなくてheartだと思うがな、俺は」
「うー・・・でもこれはなぁ・・・」
「俺が着けてほしいんだ。着けてくれるか?佐助」
「・・・・・・そんなん聞いたら断れないっしょ」
「Thank you.ほら、手ぇ貸せ」
「は、恥ずかしー・・・」
「やっぱ似合うな」
「くっそこの伊達男め」
「褒めてもらえて光栄だな」
「うわっ、腹立つ!後で俺もマフラーに耳当て着けてやる!」
「そりゃ楽しみだ」
聖夜スペンド
恋人へ心を込めて。