諸君、私は猿飛佐助が好きだ



諸君、私は猿飛佐助が好きだ
諸君、私は猿飛佐助が好きだ
諸君、私は猿飛佐助が大好きだ

細い身体が好きだ
赤茶けた髪が好きだ
飄々とした態度が好きだ
たまに見せる本気の顔が好きだ
俺に向ける冷ややかな目が好きだ

戦場で
木の上で
カラスと翔ぶ空で
真田の屋敷で
屋根裏で

この地上に存在するありとあらゆる猿飛佐助が大好きだ

戦場を駆け抜ける姿が好きだ
俺を見つけた時の苦虫を噛み潰したような表情など心がおどる

笑いながら軽口を叩く姿が好きだ
その口から例え呪詛でも俺の名前が出た時など胸がすくような気持ちだった

きつく冷ややかな視線で嘲笑する姿が好きだ
それが俺の下にいる時など感動すらおぼえる

忍らしく無表情な顔で嫌いだと伝えてくる時などもうたまらない
たまに無表情が崩れるのは最高だ

ある馬鹿が真田を侮辱したのを笑顔を浮かべながら一瞬で地にひれ伏さした時など絶頂すら覚える

俺には向けられないあの笑顔が好きだ
真田について語っている時はとてもとても悲しいものだ

野菜を貰って嬉しそうな態度が好きだ
小十郎について語っているのは屈辱の極みだ

諸君
私は猿飛佐助を
俺になつく猫の様な猿飛佐助を望んでいる
諸君
私に付き従う猿飛佐助好きの諸君
君たちは一体何を望んでいる?
更なる猿飛佐助を望むか 糞の様な猿飛佐助を望むか?
俺の下で鳴くネコのような猿飛佐助を望むか?

猿飛佐助!! 猿飛佐助!! 猿飛佐助!!

よろしい ならば猿飛佐助だ

だが、真田の屋敷、戦場、行く先々で好奇な視線、根拠なき噂、部下の小言に耐え続けて来た我々には、ただの猿飛佐助ではもはや足りない!!

大猿飛佐助を!! 一心不乱の大猿飛佐助を!!

我々はわずかに小数
主従支持派、オカン同士支持派に比べれば物の数ではない

だが諸君は一騎当千の意表を突く、新しい感性の目覚めだと私は信じている

ならば我らは諸君と私で総兵力100万と1人のどんな支持派にも負けない、量より質な集団となる

我らを忘却の彼方へと追いやり、俺の事を好色野郎、ヘタレ、中二、DQN、痛い、何かもう全体的に痛いと言った奴を叩きのめそう
髪の毛をつかんで引きずり下ろし眼(まなこ)をあけて思い出させよう

連中に自らの中二の頃を思い出させてやる

連中に好きな奴に釣れない態度をとられるあの何とも言えない、自尊心を踏みつけられる高揚感、振り向かせてやるという意地とやる気、そして一万回の内一度あるかどうかのデレに対する達成感と満足感を思い出させてやる

猿飛佐助には奴らの哲学では思いもよらないデレがある事を思い出させてやる

1000人の意表を突く、新しい感性の目覚めの集団で、世界を俺の魅力を全人類に分からせ、佐助に俺の事を「政宗(はーと)」と呼ばせ、佐助は俺にぞっこんという事実で埋め尽くしてやる

目標 真田と部下黙れ

佐助は俺の嫁作戦

状況を開始せよ

征くぞ 諸君





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「諸君、私はほにゃららが好きだ」ジェネレータ(http://wids.net/lab/sukida.html)


少佐マジ格好良い。



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