「さて、ポッキーゲームをしたいと思います」

「･･････殺されたいのか」

「そんな睨まないでよ。俺だって好きでやってる訳ではないんだから」

「どういう事だ」

「なんか俺とギロロでポッキーゲームしなきゃいけないんだって。そう決まったらしいよ？」

「決めた奴殺してこい」

「なーんか今日は一段と怖いねぇ。決めた奴なんて俺も知らないよ。でもやらなかったら不利になりそうなんだよねぇ」

「貴様が不利になろうがどうでもよいわ」

「･･････ふーん？」

「何だ」

「じゃあギロロはいいや。夏美ちゃんに頼もう」

「はあ!?」

「じゃあねー、ギロロ」

「待て貴様ぁ！な、な、夏美とポ、ポポポポポッキーゲームだと!?」

「だってギロロしてくんないみたいだし？」

「貴様不利になるのではなかったのか!?」

「でもギロロはしてくんないんでしょ？なら俺は結局出来ないし、この余ったポッキーを食べてあげないと」

「一人で食べろ！」

「ポッキーの日に一人とか俺寂しいし」

「ぐぅ･･････っ！」

「じゃあねー」

「分かった！やるやってやる！」

「本当？ありがと、ギロロ」

「返り身が早いな貴様･･･」

「ほら、さっさと咥えて」

「俺がか!?」

「ギロロが食べてくれるの？」

「･･････寄越せ」

「はい」

「･･････････これでいいだろ」

「うん、バッチリ。じゃあさっさと終わらせますか」

「･･････････」

ポリポリ

「･･････････」

「･･････････」

ポリポリ

「･･････････」

「･･････････」

ポリポ･･･

「･･････････」

「･･････････(何故目の前で止まる！)」

「･･･ねぇ、ギロロ」

「･･･何だ撃つぞ早くしろ」

「うーん･･･ギロロってファーストキスいつ？」

バキンッ

「･･･そうかそんなに殺されたかったのかすまんな気付くのが遅くなってしまって今から望み通り殺してやろう!!」

「ちょっと気になっただけじゃん、それとも何？まだな感じ？」

「なっ！きっ、貴様ぁ!!」

「マジになるとか怪しいよ、ギロロ？」

「殺す殺す殺す殺す！小便は済ましたか？神様にお祈りは？部屋の隅でガタガタ震えて命乞いする準備はオーケー!?」

「それ違う人の台詞だよね？てか、ポッキーがっつり折られちゃった」

「当たり前だ！誰が貴様なんぞと」

チュッ

「貴様なんぞと？何？」

「･･････っ、貴様ぁぁああ!!万死に値するぞぉぉおお!!!!」






悪戯ポッキー



意外に甘かったのは秘密。