無限腐話
「ドロロ達って発情期とかあるんでしょうか」
「・・・へ?」
お茶しませんかと桃華ちゃんに誘われて、小雪ちゃんと三人で桃華ちゃんの家でお菓子を食べていた時、小雪ちゃんがいきなり言い出した。
今までの会話とは全く関係ない話(しかも予期していない話題)に、私は気の抜けた言葉を零したが、桃華ちゃんは違った。
「どうなんでしょう・・・。蛙がモチーフみたいですから無いような気がするのですが」
何でそんな普通に返すの?あれ、そんな普通の話題だった?
一人固まっていると、二人はよく解らない話題に盛り上がり出した。
「でも桃華さん。あったら素敵だと思いません?」
「思います!発情してしまって心とは裏腹に求めてしまう屈辱に濡れたクルルさんとか見てみたいです!」
「そういえば桃華さんは黄色受け派でしたねぇ。私は、・・・そうですねぇ、ギロロさんを上手に引っ掛けて勝ち誇るクルルさんと結局あんあんしてるギロロさんが見たいです!」
「それもそれで素敵です!ドロロさんは確実に受けですよね」
「いえ、それが・・・」
「それが・・・?」
「この間サイト巡りしていたらクルルさんの誘い受けがありました!」
「ちょwww是非そのサイト教えて下さいwwwww」
「モチのロンですよwww」
「しかし絶対に受けだろうドロロさんを攻めにしてしまうそんな裏技があったなんて・・・。流石クルルさん」
「不可能を可能にする男ww」
「まwさwにw」
「後はアサシン状態で鬼畜ドロロとかもありましたよ」
「何ですかその素晴らしい状態マジプライスレスwwwしかし鬼畜と言えばあの頃ケロロさんです!」
「確かに!話に聞くだけですが、何とも素敵な感じですよね!」
「そうですよね!暴走したケロロさんにクルルさんが被害を受ければ完璧です!付き合っていてもなくてももうどっちも堪りませんんん!!」
「鬼畜緑×青もいいんじゃないですかっ!?」
何か桃華ちゃんと小雪ちゃんの口調が崩れている。
よく解らない記号が飛び交っている気がするし、普段絶対会話に出て来ない単語も満を持して登場してしまっている。
会話に加われずお茶を啜りながら二人を見れば、よく分からないが息巻いていた。
「私は断固緑黄を推します!マイナーだろうがあの高飛車なクルルさんは絶対に受けです。泣いてほしい、むしろ鳴かせたい!お二人が喋っているだけでたぎります!」
「私は黄赤ですっ!ヤンツン×ツンデレですよ!パーフェクトです!しかし紫黄←赤も捨て難いんですよね」
「兄弟てw確かにクルルさんとガルルさんの関係もっとkwsk」
「マジお願いしますwwww」
「一番王道は緑青と黄赤ですよね」
「しっくりきますからね。いじめっ子のケロロさんといじめられっ子のドロロさんの関係は神です!」
「チビケロからですからねぇ。あれは美味しい関係です!」
「美味しい関係と言えば親友関係なんて美味し過ぎます!」
「確かにwwww緑冬なんて堪りません!冬樹くんは受け確実です!攻めなんて有り得ませんっ!」
「睦冬とか?」
「ちょwwwww」
「言葉に出来ない程とかwwだが私も睦黄とか想像しただけでもうwwww」
「取り敢えずクルルさんは受けでも攻めでも外せませんよね」
「オールマイティですね!リバ可!」
「リバktkrw美味し過ぎるww」
女の子の顔ではなくなった二人は興奮したように笑っている。近くにいたポールさんも朗らかに笑っているが、この会話を理解しているのか気になった。
私には話の大半が理解出来なかったが、理解してはいけない物だという事は理解した。きっとこれが本能という奴だろう。
遂に弟の名前まで出てきてしまった会話に参加するのを諦めて、今日のこの会話の内容をどうしたら忘れられるか思いを巡らせた。
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申し訳ございませんでした。